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【焚き火の本】焚き火の炎を燃やし続けるコツとは? 「長寿な火」の育て方

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  • 焚き火の火を育てるコツ④
  • 焚き火の火を育てるコツ③
  • 焚き火の火を大きくする手順⑤
  • 焚き火の火を大きくする手順⑥
  • 焚き火の火を大きくする手順⑦
  • 焚き火の火を大きくする手順⑧
  • 焚き火の火を育てるコツ①
  • 焚き火の火を育てるコツ②
  • 焚き火の火を大きくする手順④
  • 焚き火の火を大きくする手順③
  • 焚き火の火を大きくする手順②
  • 焚き火の火を大きくする手順①
  • 焚き火と猪野さん

焚き火のハウツーと知識を徹底的に解説した〝焚き火実用書の決定版〟『焚き火の本』。

テレビや雑誌で活躍中の焚き火の達人・猪野正哉さんが解説するこちらの一冊から、今回は「上手な火の育て方」について転載します。  

火を育てるコツは目を離さず薪を離すこと

さっきまで勢いよく燃えていたのに、ちょっと目を離したすきに消えていた、なんてことはよくある話。それはきっと着火剤や焚きつけが燃えていただけなのを、薪まで燃えたと錯覚してしまっていたから。炎が勢いよく上がったからといって、太い薪に火がついたとは限らないのだ。

太い薪に火が燃え移らない原因としては、薪を積みすぎて内部に十分な空間がなく、酸素不足で不完全燃焼していることが考えられる。こうなってしまうと、いくらあおいで空気を送り込んだとしても一瞬しか炎が上がらず、長くは燃え続かない。いったん薪を組み直したり、間引いてあげなければならない。

燃えだしたからといって、バンバン薪をくべないことも重要だ。入れすぎると、また酸欠になって堂々巡りになるので、太い薪が半分ぐらいになるか、熾火が下にたまり始めたのを目安につぎ足すようにしよう。高温状態をキープできれば、ちょっとくらい雨が降ったとしても火が消えることはない。

「薪、燃えました!」と判別してくれる都合のいいギアはない。中くらいの太さの薪に火が燃え移り、焚き火が安定するまでは、目を離さず、その場から離れないようにしよう。   

着火後に火を大きくする手順

1 細い薪に確実に火がつくまで、なるべく触らないようにしておく。焚きつけの力を信じる。

焚き火の火を大きくする手順①

2 樹皮側よりも幹側に火が当たるようにしておく。切断面が毛羽立っているので燃えやすい。

焚き火の火を大きくする手順②

3 焚きつけに薪を立てかけいく。最初の1本をベースにして、不安定にならないように組む。

焚き火の火を大きくする手順③

4 ベースの薪の上に放射状に組んでいく。場合によってトングよりグローブのほうが扱いやすい。

焚き火の火を大きくする手順④

5 最低でも太い薪を同時に3本は燃やす。炎が薪にかからないときは多少移動させてもいい。

焚き火の火を大きくする手順⑤

6 焚きつけは絶対に崩れてくるので、太い薪を炎に合わせて置き替える。ここは面倒がらない。

焚き火の火を大きくする手順⑥

7 散らばった炭火を中央にまとめることで安定した火力が得られる。もう消える心配はない。

焚き火の火を大きくする手順⑦

8 薪を組み直したら完成。煙が出ていても、ひと吹きすればいつでも火がおこる状態になる。

焚き火の火を大きくする手順⑧
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