渓流を流れるきれいな水。一見、無害に見える清水ですが、隠れた危険が潜んでいるかもしれないことは、別の記事(https://www.sotolover.com/2023/03/9535/)で述べた通りです。
安易に口にしてはいけませんが、どうしても飲用する必要に迫られることもあるかもしれません。そんなとき、携帯浄水器を使う手があります。この記事では、アウトドアに詳しいフリーライターの打越俊浩さんに、おすすめの携帯浄水器を紹介してもらいました。
オススメ携帯浄水器01.「セイシェル携帯浄水ボトル」
セイシェル社は、米国カリフォルニア州に本社を置く、水質ろ過産業界のパイオニアと呼ばれる企業です。同社が、世界から高い評価を得ているのが「イオン吸着フィルター」。「濾過」→「吸収」→「吸着」→「固着」という4段階システムで、微生物、化学薬品、重金属などの汚染有害物質を除去・減少させ、安全な飲み水を提供するとのこと。
「セイシェル携帯浄水ボトル」は、専用ボトルにフィルターが装着されていて、川・湖・池の水、雨水、湧水、井戸水、お風呂の水など、さまざまなお水に対応可能(海水には対応していません)。放射性物質セシウムの除去テストで、99.78%を除去できたというデータもあります。アウトドア・キャンプはもちろん、海外出張時、災害時用の備えとしても役立ちそうです。
使い方は簡単で、ボトルに水を入れ、ふたを閉めて、ボトルを押し出すだけでOK。スポーツ選手が競技中にボトルを逆さまにして飲む、あのスタイルです。もちろん、コップなどに分けて注ぐこともできます。メンテナンスも手軽で、フィルターは使用後に水洗いをして、完全に乾燥させてから保存すればOKです。
【データ】
■製品名:セイシェル 携帯浄水ボトル(セイシェル)
■実売価格:8580円程度
■本体容量:600ml
■本体材質:ポリエチレン
■サイズ:高さ228mm×直径80mm
■重量:130g
■フィルター材質:天然ココナッツ活性炭
■フィルター寿命(目安):380L(1日に1~2Lの割合で浄水したとして、約200日)
■URL:https://www.seychelle.com/ (※英語サイト)
オススメ携帯浄水器02.「グレイル ウルトラプレスピュリファイヤー」
アウトドア総合メーカーのモンベルが扱う、グレイル社の浄水ボトルです。取り替え可能な浄水カートリッジを採用しており、キャンプや旅行、災害時など幅広い用途で安全な水を確保することが可能です。
浄水カートリッジは、電気吸着体、超粉末状活性炭、銀処理済ゼオライトというろ過材構成で、ウイルスや細菌、エキノコックスなどの寄生虫を除去するとのこと(製造元提供データに基づく除去率99.9%以上)。
「ウルトラプレスピュリファイヤー」は、アウターボトルと、オレンジ色の浄水カートリッジが付いたインナープレスとの2層になっていて、使い方は、まずアウターボトルに原水を入れ、そこにインナープレスを押し込んでいきます。浄化にかかる時間はわずか10秒。手軽に、飲み水を手に入れることができます(海水には対応していません)。
浄水後は、そのまま飲むこともできますし、カップに注いでもOK。メンテナンスは、浄水カートリッジは水洗いと乾燥(最低48時間)、ボトルなどは洗剤での手洗いと乾燥となっています。カラーは、キャンプブラック、フォレストブルー、フォレジャーモス、オリーブドラブの4色です。
【データ】
■製品名:ウルトラプレスピュリファイヤー(グレイル)
■実売価格:1万3200円程度
■本体容量:500ml
■本体材質:ポリプロピレン
■サイズ:高さ250mm×直径75mm
■重量:354g
■カートリッジ材質:ABS樹脂
■カートリッジ交換目安:300回(150L)