アウトドアシーンでは「現場」で色々なことが起こります。だからこそ、知識を得てから出かけることは役に立つし、何より楽しい。フィールドから帰ってきて復習するもまた良し。この連載では、そんな場面で活躍する本を古今東西問わずに取り上げます。
歴史やカルチャーなどいろいろな切り口で深掘りした記事がちりばめられている『TRANSIT』から、アウトドア好きな国民性でも知られる、フィンランドの特集号を取り上げます。
本当の幸せはフィンランドにある?
北欧の一部で、美しい森と湖と白夜の国。ムーミンとマリメッコを生み出した国。
本書に触れるまで、筆者にはその程度の知識しかなかったのですが、『TRANSIT 58号』特集「春夏秋冬 フィンランドに恋して」を読んで、すっかりフィンランドに恋してしまったかも……。この雑誌は、旅心を刺激することにおいては、右に出るものがない存在ではないかと思います。
大扉ページのテキストは1行だけ。
「幸せってこういうこと。」
そして、一枚の写真。
木々の緑のすきまから覗いているのは、湖畔(海辺?)で、人々がねそべって、のんびりとくつろぐ姿。
なんだ、このゆるっとした、気持ちよさそうな風景は……。
これが、「世界一幸せな国」※と言われるフィンランド?
※本書扉P18 出典 world happiness Report 2018-2022
まずは目次を開いてみます。
「森にでかければ」
「白夜の光を追いかけて」
「サウナ巡礼の旅」
「冬のトレイルを歩く」
…アウトドア好きの心をわしづかみにするコンテンツがずらり。
『TRANSIT』らしい多彩な切り口で、フィンランドのいろんな顔が紹介されていて、自分の中の「行ってみたい国」ランキングの上位に躍り出そうな勢いでした。