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瀬戸内の箱庭風景をホッピング! しまなみ海道サイクリング【vol.07 番外編①:とびしま海道】

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  • とびしま海道
  • とびしま海道_御手洗から岡村島方面
  • とびしま海道_御手洗潮待ち館
  • とびしま海道_御手洗
  • とびしま海道_柑橘無人販売イメージ
  • とびしま海道_れすとらんあび料理イメージ
  • とびしま海道_県民の浜
  • とびしま海道_海駅三之関じゃこ天
  • とびしま海道_安芸灘大橋
  • とびしま海道_松濤園蒲刈御番所
  • とびしま海道_蘭島閣美術館

尾道と今治を結んで島々をめぐるサイクリングロード・しまなみ海道。その周辺にも、海の上を走れたりシーサイドをゆくサイクリングルートが、いくつかあります。そのうちのひとつがとびしま海道。その名の通り、蒲刈群島の島々を庭石を飛んでめぐるように走ることができます。

吊り橋を渡り朝鮮通信使ゆかりの潮待ちの港へ

安芸灘とびしま海道のサイクリングの起点は、JR呉線の仁方駅。レンタサイクルを利用する場合は、「とびしま海道レンタサイクル」へ予約すれば、駅まで配車してもらえます。最初に渡る安芸灘大橋は女猫の瀬戸を渡る、橋長1175mの吊り橋。橋上から左手には、これから走る蒲刈群島の島々を見通せます。

1島目の下蒲刈島は古来、瀬戸内を航行する船が潮待ち・風待ちで寄港した歴史がある島。狭い瀬戸へと回り込んだ先には、三之瀬の集落が広がっています。江戸期には参勤交代の大名や、朝鮮通信使が立ち寄った、交易の要衝。港に沿って進むと白壁に瓦屋根の格式ある建物が点在していて、往時の賑わいが伝わってきます。

三之瀬の瀬戸に面した「松涛園」は、道中で一番の見どころ。朝鮮通信使資料館、陶磁器館、あかりの館、蒲刈島御番所からなり、要人が行き交ったこの地の歴史を学ぶことができます。名品の展示を観覧したら、松が茂る庭を眺めながら休憩を。近隣の蘭島閣美術館では、郷土ゆかりの作家や日本を代表する美術作家の作品も鑑賞できます。

瀬戸内海の大パノラマを海岸線から独占して走る

海駅三之関で売っている名物・揚げたてのじゃこ天をかじったら、蒲刈大橋を渡って2島目の上蒲刈島へ入ります。とびしま海道の連絡架橋は、しまなみ海道より短めで高さも低め。蒲刈大橋をから見下ろす三之瀬の瀬戸の沿岸に密集する集落、松濤園の松の庭が、まるで箱庭のようです。

上蒲刈島では主に、島の南側の海岸線を走行。沿岸にはほかに島がほぼなく、四国方面まで続く瀬戸内海の海風景は開放感満点です。山裾が海の際まで迫り、道の間近に海があるのもこのサイクリングロードの魅力。県道287号線原トンネルなど、映画『海猿』のロケ地も点在していて、作品のファンにとっての聖地にもなっています。

海水浴場がある恋ヶ浜からはルートを少し外れて、さらに海沿いを進んだところの「県民の浜」で2回目の休憩。日本の快水浴場百選などに選ばれた、西日本屈指のリゾートビーチです。「シーフードレストランあび」ではランチもいただけ、瀬戸内の魚介や地場野菜、浜で製塩した「藻塩」など、地産の食材を用いたヘルシーな料理が体に染みます。