クルマの電装系を手がける企業として知られるアルパイン。カーナビやデジタルミラーなどでお馴染みのこの会社が、2017年にスタートしたカスタムカー事業が「アルパインスタイル」であり、同社の優れたAV&安全装備を搭載した個性的なコンプリートカーを販売しています。
そこから実績を作り、2024年に本格始動したブランドがCal’s Motor(キャルズモーター)です。そして従来からのさらなる発展を求めてキャルズモーターブランドで、ラインナップを強化。そこで今回取り上げるのがトヨタ・ハイエースベースにUSスタイルを追求したCaric(カリカ)です。
ワイド&ローに魅せるギミックに注目
このクルマの特徴は、なんといってもキャルズモーターが追及した西海岸テイストが満載なこと。一見ノーマルに見えるボンネットは、カスタムマイズの世界で一般的に用いられるFRP造形ではなく、精度の高い造形と強度を確保しながら型成型によるスチールを採用。ボンネット裏側の構造は純正構造をそのままを活かしているため、ボンネットの開閉はハイエースと同様です。
もちろん前後バンパーもオリジナルデザインですが、FRP素材ではなく強度や品質に優れた純正同様のポリロピレンを採用。素材の配合にもこだわり、純正クオリティの独自配合で作られるほか、ウインカーは完全にオリジナル。ボディカラーの塗分けの巧みさもあって、存在感があふれています。ベースとなるのは標準ボディの4ナンバー仕様ながら、ワイドボディと見間違うギミックを含めて納得の存在感をアピールしていいます。
アウトドアシーンに合わせてシートアレンジも!
ちなみにエクステリアは、「USスタイル」に加えてメッキ部分を抑えてマットブラックのホイールを履く「EUROスタイル」もラインアップ。ボディカラーはツートーンを含めると19パターンが用意されています。そして室内の仕立てにもこだわり、ハイエースのカスタムでは初の8人乗り仕様となる、2・3列目にベンチシートを採用したミニバン・パッケージとなっており、シートを倒したベッドモードは車中泊に便利。前倒して格納すれば広大な荷室が広がります。
また6人乗りの「リトリート・パッケージ」も便利。縦2050mm×横1050mmのフラットなベッドモードは走行中こそ使えませんが、マルチシートを活用すればワーキングスペースにもなるし、移動できる個室として隠れ家にぴったり。もちろんベッドモードなら大人二人の就寝が可能で、キャンプシーンでも活躍してくれます。