昨今、ブームとして再燃しているラム肉。一般的には薄切りのロース肉が流通していることが多いなか、じつはいろいろな加工方法で販売されているんです。ついつい高カロリーになりがちで量を買い込みすぎてしまうキャンプシーンなどでのバーベキューに、高たんぱく・低脂質のラム肉を取り入れ、女性にもうれしいアウトドアレシピをご提案します。
今回のテーマは「ステーキ」。羊肉を専門に扱い65年、山形県米沢市「なみかた羊肉店」の行方進之介さんにお話を伺いながら、おすすめの調理法などをご紹介していきます。
贅沢な塊肉でラムステーキを作ろう
ステーキといえばやっぱり大きなお肉を豪快に味わいたいですよね。今回は生ラムの肩ロースの塊肉をセレクトしてみました。肩ロースはあっさりとしたもも肉に比べてコクがあることが特徴です。
あまり流通していない塊肉ではありますが、羊肉を日常的に食べる文化のある地方では小さなスーパーでも置いてあることがあります。日本では長野の信濃地方や、岩手県遠野市、山形の蔵王エリアなど。それ以外の地域では大きなスーパーや、都市部なら高級スーパーに置いてあることもあるので、発見したらぜひ買ってみてください。
ステーキは、下ごしらえが肝心!
ステーキを焼き上げるうえで、一番重要と言っていいかもしれないのが下ごしらえ。上質な塊肉は塩コショウを振るだけでも十分に美味しくできあがり、羊肉ならではのクセが好きという方もいますが(筆者もそのクチです)、あらかじめスパイスをすりこんだり、香草を使ってマリネすれば万人受けする味にアレンジできます。
マリネのやり方は簡単で、ジップロックなどの封を閉じられる袋にステーキ肉とローズマリー、タイムなどとオリーブオイルを入れ、もみこんでしばらく放置すれば完成。余ったローズマリーはじゃがいもと炒め、付け合わせにローズマリーポテトを作ってロスを軽減。
スパイスは種類によって使い方が変わってきます。クミンシードやローリエ、コリアンダーなどは香りづけを助長させるため焼く前にすりこみます。最近では、「ほりにし」などのシーズニングタイプのスパイスも出ていますので、そういったものはすでに火が通されているので、焼きあがった後に振りかけても美味しくいただけるでしょう。