年始の定番イベント、カスタマイズカーの祭典「東京オートサロン」が2024年も開幕。毎年、東京オートサロンに新型モデルや魅力的なカスタマイズ仕様を登場させることで知られる三菱自動車が2024年のイチオシ的に仕上げてきたのが「トライトン・スノーシュレッダー・コンセプト」です。
その詳細をはじめ、いま勢いのある三菱自動車ブースの出展車両を詳しく紹介していきます。
「荷台カスタム」で見た目も積載製もUP
トライトンというモデルについてあらためて説明すると、2023年にフルモデルチェンジしたピックアップトラック。ラダーフレームで1ナンバーの商用車が基本となるが専用のバンパーガーニッシュやホイールアーチモールが備わる上級グレード「GSR」は全長5360mm、全幅1930mm、全高1815mmという立派な体躯となり、そこらのSUVを超える迫力あるシルエットとなっています。
キャビンは後席を備えた4ドア仕様で、パワートレインはタフな2.5Lクリーンディーゼルに三菱伝統の「スーパーセレクト4WD−II」を組み合わせ。7つのドライブモードの中にはスノーやマッドといった走破性を高めるモードが用意されているのも三菱の技術力と知見を感じさせます。
そんなトライトンを、雪山レジャーを存分に意識して作り込んできたのが「スノーシュレッダー・コンセプト」です。
切り立った雪面やアイスバーンをアグレッシブなターンで切り刻むスノーボーダーを意味する「スノーシュレッダー」という言葉を車名に入れているように、ベッド(荷台)はスノーボードなどのギアを積み込めるように。助手席側には十分な容量のあるトランクを、運転席側には悪路脱出用のスロープ(ラダー)を備えているのは、まさにスノーシュレッダーとしての冒険心を機能として表現。
エクステリアのカスタマイズも冒険心を全身で表現。ダイレクトにタフさを表現するフロントバンパーは、中央のナンバー部分を持ち上げると電動ウインチが隠れている。285/70R17の大径タイヤ、背面に移設されたスペアタイヤなどは最低地上高を上げてくれるものであり、どこから見てもアドベンチャーマシンであることを実感させてくれる。
運転席側のAピラー付近に見える黒いパーツは、シュノーケルといって渡河時にエンジンが水を吸わないようにするための機能部品。メーカーが本気で作ったアドベンチャー仕様であることを感じさせてくれる。
なにより、カスタマイズの手法として注目したいのはカラーリングだ。雪道を思う存分楽しんだときの自然な汚れ感をラッピングによって表現しているのはおもしろい。日常でもアクティブな気分を楽しめるし、実際に雪道を走ったあとでも汚れそのものをドレスアップ的に楽しめそうだ。
ちなみに、社外品やワンオフパーツでカスタマイズしたように見えるかもしれないが、ホイールアーチモールやサイドドアガーニッシュ、トレーラーヒッチなどは純正アクセサリーを使っている点も見逃せない。
東京オートサロンには、純正アクセサリーを装着したトライトンも展示されるので、共通点を探すのもおもしろそうです。