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ハンマー忘れた! 地面が硬すぎ! 設営時のトラブルシューティング ショップ店員に聞くアウトドア基礎知識【ペグ編 vol.05】

楽しい外遊びはソトラバで。アウトドアWEBメディア Soto Lover

  • 曲がってしまったペグとハンマー
  • 石で打つ
  • キャンプ場にある石
  • 複数のペグ
  • ロープライト
  • 石井スポーツ ヨドバシ横浜店のキャンプ用品担当、佐藤洸さん

キャンプ場に着いて、早速、設営を始めようとしたら、「あっ、ハンマーを忘れてきた!」なんて経験をしたことはありませんか。キャンプにおいては、大なり小なりトラブルというものはつきものです。でも、それなりのノウハウやアイデアを持っていれば、なんとか対応できるもの。困ったときにどうするべきか、石井スポーツ ヨドバシ横浜店のキャンプ用品担当、佐藤洸さんに、設営時のトラブル対処法について聞きました。

ハンマーを忘れたときは近くにある石で代用できる

ペグは持ってきたのに、うっかりハンマーを忘れてきた、というのはありがちなことです。「どうしよう、ペグが打てない」と慌ててしまうかもしれませんが、焦らずにハンマー代わりになるものを探してみましょう。

「最も手軽なのが、キャンプサイト周辺に転がっている石を使う方法です。実際、登山でテント泊をするときに、近くにある石を使ってペグダウンする人もいます」(佐藤さん)

石を使うときは、なるべく扱いやすそうな形状とサイズのものを探しましょう。そして、丁寧にペグのヘッド部を打っていきます。ペグの素材によっては壊してしまうおそれもありますので、石で強打するのは避けましょう。

このほか、薪などの硬い棒があれば、ペグの素材によっては代用できるかもしれません。ここはアイデアしだいでもありますから、ハンマーを忘れたことはいったん忘れて、前向きに探してみましょう。

ペグが刺さらないときは石や木を利用する

ペグもハンマーも揃っているのに、地面が硬すぎる、あるいはやわらかすぎるなどで、手持ちのペグでは対応できない場合があるかもしれません。

ベグは素材や形状によって、地面の質に対する向き不向きがあります。金属製のペグは硬い地面に向きますが、プラスチック製やアルミ製のペグはやわらかい地面に向いています。そこで、事前の準備として、可能なら異なる素材のペグを用意しておくと安心です。

もし、現場で対応できるペグがない場合は、「大きな石や樹木を利用して、ロープを巻きつける方法があります」(佐藤さん)

例えば、破れにくい袋に石や砂を入れてロープを巻けば、ペグ代わりの土台にできます。ロープは何かの弾みで外れたりしないよう、しっかりと巻きつけておきましょう。また、樹木を利用する場合は、幹や枝への負荷をやわらげるために、タオルや布で樹木の表面を保護したうえでロープを巻くようにすることが大切です。なお、キャンプ場によってはそういった行為を禁止している場合もありますので、必ず管理人さんに相談しましょう。

このほか、地面が砂浜や雪の場合は、「2本のペグを十字にクロスさせてロープの先端で結んで、それごと砂や雪の中に埋める方法があります」(佐藤さん)。浅めだと危険なので、しっかりとした深さに埋めるようにしてください。

ペグを忘れたり折れたりしたときは自作する手も

ペグを忘れた、あるいは設営をしていたら、ペグが折れてしまったなんてこともあるかもしれません。そんなときは、前述の「ペグが刺さらないときの対策」を応用するといいでしょう。また、折れた場合の予備として複数のペグを用意しておくのもおすすめです。

また、地面の質にもよりますが、薪を使ってペグを自分で作ってしまうのもひとつの方法です。ナイフを使って薪を削り、先端をとがらせ、ロープをかける溝を設ければ、即席ペグが出来上がります。腕に自信がある人なら、やってみる価値はあるでしょう。

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