手軽にアウトドアが楽しめる「車中泊」。テント泊がお気に入りのキャンプ場に根を張って楽しむ「受動的」なキャンプとするならば、車中泊は自分が好きな場所へと移動しながら宿泊を楽しむ「能動的」なキャンプになると言えるでしょう。もちろん車中泊をするためにはRVパークや車中泊が認められている場所を選ぶことが大前提ですが、クルマと言うモビリティを秘密基地にすることで行動範囲は大幅に広がります。
能動的にアウトドアが楽しめる車中泊ですが、何かと問題になるのがゴミ問題。キャンプ場であれば有料、無料に関わらずゴミを処理してくれることも多いのですが、車中泊ではゴミの扱いに困ってしまうのも事実。基本的にはゴミは外では捨てず、自宅に持ち帰ってから処理するのが車中泊のお約束です。ここでは車中泊でのゴミ処理問題について考えてみたいと思います。
01.ゴミを出さないひと工夫が快適さを生む
ゴミを出さない工夫が車中泊を快適にしてくれます。まず、キャンプ中に使う食材は自宅で下準備をして持参するのも、ゴミを最小限に抑える賢い知恵です。野菜などは事前に皮をむき、小さく切り分けて保存袋に入れておきましょう。
肉や魚も同様にトレイから取り出し、レシピに必要なサイズに切り分けた上で、調味料を振って保存袋に入れて冷凍しておくことで保存期間が長くなり、冷凍した食材は保冷材としても活用できます。同様にスープやカレーなどの汁モノも事前に作って冷凍しておけば、ゴミの軽減とともに保冷材として飲み物や食材を冷やしておくことができるので一石二鳥です。
02.クルマのなかに分別袋(ボックス)を用意する
ゴミの処分には面倒な「分別」があります。楽しんだ後にゴミを自宅に持ち帰り、そこからゴミを分別するのが面倒なことはいわずもがなですが、車内に自宅で使っている分別用のゴミ袋を用意しておけば、自宅に持ち帰った時に分別の手間がかからず、自治体の指示に従って処分することができます。
少しばかり興ざめしてしまう見た目になってしまいますが、ゴミ処理を簡単に済ませるには仕方ありません。ゴミ袋が置かれている車内が嫌だと言う人は、クーラーボックスやコンテナボックスなどに入れて見た目をスッキリさせることをおすすめします。
03.生ゴミの臭い問題を解決する
空き缶やペットボトルは良いのですが、生ゴミを車内に置いておくことで腐敗臭が発生した経験はありませんか? とくに気温の高い夏キャンプでは腐敗が進みやすく、臭いがこもった車内は地獄へと化してしまいます。そんな時にはゴミ袋に小分けしてしっかりと袋の口を縛っておきましょう。ゴミ捨て用の袋としてペットの糞を入れる専用袋や使用後のおむつを入れておく袋を使うのも効果的です。また、生ゴミに関しては密閉性の高いクーラーボックスを使い、なかに使い捨てのペットシートを敷いておくのも賢い方法です。