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のどかな里山に巨大な目が!? アート×自然の「芸術の道」でハイキング!【関東エリア】

楽しい外遊びはソトラバで。アウトドアWEBメディア Soto Lover

  • 芸術の道/『山の目』
  • 藤野やまなみ温泉の内風呂
  • 藤野やまなみ温泉の露天風呂
  • 藤野やまなみ温泉の外観
  • 芸術の道 の『山の目』
  • 芸術の道の『庵(いおり)』
  • 芸術の道の『FLORA・FAUNA』
  • 芸術の道の『射影子午線』
  • 芸術の道の『空を持つ柱』
  • 藤野

東京都に隣接し、大型ショッピングモールなども多く都市機能が充実している相模原市。その東部に位置する緑区は、面積の75%以上を森林や湖が占め、のどかでどこかなつかしい里山の風景が広がっています。

そして、緑区にある「藤野」は、知る人ぞ知る〝アートのまち〟。巨大な昆虫!? 山の中にラブレター!? 山から目が……!? 自然の中でアートを楽しむ、驚きに満ちた「芸術の道」をハイキングしてみましょう!

アートのまち「藤野」がおもしろい!

山梨県と東京都に隣接している藤野地区は、中央に相模湖を擁し、四方をぐるりと山に囲まれた自然豊かなまち。

春は花々のやさしい香りが、夏は新緑、秋は紅葉、そしてどこからか風に乗って運ばれてくる野焼きの香り──。季節の移ろいや自然を肌で感じることのできる、魅力あふれるエリアです。それでいて都心からクルマで約1時間と、アクセスしやすいのもうれしい点。

戦時中には、画家の藤田嗣治をはじめ、多くの芸術家が疎開していた藤野。30年以上前から「アートの町」として町づくりが行われ、芸術家をはじめ陶芸や絵画、家具、デザインなどクリエイターの気質をもった人たちが今も多く暮らしています。毎週どこかで、何かのイベントがあるような、まちぐるみでのアート活動も盛んです。

そんな町づくりの一環で誕生したのが、今回ご紹介する「芸術の道」です。相模湖と秋山川にはさまれて、ゆるやかに山が連なる名倉地区に、30作余りの野外彫刻が点在。「森林浴の森 日本100選」に選出された広葉樹林を散策しながら、里山の風景とアートを楽しむことができます。

美しい里山を歩きアートに触れる

アート巡りの起点は、JR藤野駅です。駅のホームからさっそく見えるのは、山の中腹にある巨大なラブレター! 藤野のシンボルでもあるこの『緑のラブレター』は、藤野在住の造形作家・髙橋政行氏による作品です。

縦17m、横26mほどの鉄フレームに「封筒」が施され、まるで山そのものがラブレターを手にしているかのよう。「山から人へのラブレター」として、自然の素晴らしさを表現されています。

「芸術の道」では、畑や林、道ばた、神社の境内などに、巨大な昆虫を思わせる『FLORA・FAUNA』や、緑豊かな風景とのコントラストが美しい『射影子午線』、はるか昔からそこにあるような、過ぎ去った時間を思わせる『庵(いおり)』などのアート作品が点在。歩を進めていくと、不思議な造形物の数々に出会うことができます。

これらはすべて、国内外で活躍する在住作家をはじめ、世界的な現代アート作家などが自ら設置場所を選び、この地で制作された作品です。

山の中から、じっとこちらを見つめてくる2つの目……。こちらも髙橋政行氏の作品で、その名も『山の目』です。夏は新緑、秋は紅葉、冬は雪景色と、四季の移ろいとともに異なる表情が見られるのも魅力。

一つの目だけで約15mと巨大な目が、私たちに何かを伝えようとしているような、不思議な引力を感じられます。

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