ソトラバ

御岳山で〝環境保全とトレイル整備〟を学ぶプログラム! 「JACK WOLFSKIN DISCOVERY CLUB 2023 vol.04」ルポ【前編】

楽しい外遊びはソトラバで。アウトドアWEBメディア Soto Lover

  • 集合写真 イベント参加者の方々と気持ちいい天候の中、山行へ
  • CROSSTRAIL 32LT
  • Jack Wolfskinの再利用可能な携帯用ゴミ袋
  • 御師による講義風景
  • ビジターセンター入口
  • ビジターセンターへ向けて出発
  • 天空もみじ祭りの幟
  • イベントキービジュアル

さまざまなアウトドアアクティビティを楽しみながら、自然界から学びを得られる年4回の体験型プログラム、「JACK WOLFSKIN DISCOVERY CLUB 2023」の最終回が、11月19日(日)に開催されたので実際に参加してきました。主催は、ドイツ生まれの総合アウトドアブランド、Jack Wolfskin(ジャック・ウルフスキン)です。

トレイル整備を現場で学べる貴重な体験

既に3回開催された同イベントは、ブランド名にちなみ、オオカミを信仰する御岳山を舞台にしています。

最終回のテーマは〝環境保全とトレイル整備〟。登山客が普段安全に楽しめる山の中は、いったい誰がどんなふうに整備してくれているのか? そんな疑問を講師から学びつつ、実際に山歩きを体験するプログラムです。

集合場所は御岳登山鉄道、御岳山駅。今回は登山口と下山口が一緒の場所だったので、最寄りの駐車場がある滝本駅まで自家用車で向かいました。が……。

集合段階から予期せぬトラブルが発生。というのも、イベント当日は紅葉シーズンの真っ最中。多くの観光客が早朝から来場しており、駐車場は大混雑。最寄りの駐車場を諦めて少し下った場所の駐車場を探してから滝本駅へ徒歩で登る必要があり、思わぬ時間のロスに。

著者はたまたま出ていくクルマがいたおかげで駐車できましたが、同行者は集合時間に少し遅れてしまう事態に。観光シーズンはこういったことにも気を付けて時間に余裕を持って行動しなければいけないと深く反省したのでした。

出発前にビジターセンターで座学も

過去3回はいずれも天候に恵まれなかったのですが、最終回は雲ひとつない爽やかな快晴。

最初の行程は登山整備についての座学です。御岳山駅から徒歩で「御岳ビジターセンター」に向かいます。

歩くこと10分ほどで御岳ビジターセンターに到着。地元の猟師さんの自己紹介が始まります。

「御岳山って誰が所有しているのか?」と、クイズ形式で参加者の方々とコミュニケーションを取るシーンもありつつ、講義は進んでいきます。

ちなみに、御岳山は秩父多摩甲斐国立公園内にあります。国立公園は行政が3割、私有地が7割だそう。登山道に関しては管理者不明の箇所が多く、登山客のために行政、地主たちが協力し合って維持管理がされています。

普段気にしていないそんなことも知識として得られるのが、同イベントの魅力。自然を守るためにいろんな人の協力があって成り立っていることを知れば感謝の気持ちもぐっと増すはず。

続いて宿坊「藤本荘」を営む御師の片柳さんにバトンパス。登山道が荒れる原因や現代の登山道整備における工法「近自然工法」を教えていただきました。

さらには、山が抱える問題として事故が起きた時の責任の所在など、避けては通れないことについてもお話いただき参加者の皆様も聞き入っていました。


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