テント泊、車中泊に関わらず移動のために使用する車内の臭い問題はキャンプ好きを悩ませます。とくにファミリーキャンプで子供を連れて出かける時、クルマ酔いをしてしまう子どもにとっては「悪臭」が大きな問題になります。じつは筆者もクルマやバスの匂いには敏感で、子どもの時はクルマに乗るのが苦痛でした。常にエチケット袋を持参し、クルマで出かける前日から不安な気持ちで過ごしていたことを思い出します。整髪料やたばこの臭いでも嫌なのに、車内にゴミの臭いなどが充満していたら、それこそ地獄。同乗者をそんな気持ちにさせないためにもキャンプでの“臭い問題”をしっかり考えてみまたいと思います。
01.まずは悪臭の元をシャットアウト
臭いは分子であり、嫌な臭いの元が分子となって鼻腔にある嗅上皮と呼ばれる粘膜を刺激します。と言うことは嫌な臭いをカバーする芳香剤は意味がありません。嫌な臭いと芳香剤の臭いが重なり合うだけで、根本的な解決にはならないのです。まずは臭いの元を作らないことが重要であり、そのためには臭いの元を知ることが重要です。
キャンプの場合、臭いの元になるのは食材やゴミであることが多く、とくに生ゴミをしっかりと区別して臭いが出ないように工夫しましょう。また、臭いが強いネギやニラなどはラップを使って臭いが漏れないようにし、密閉度の高いクーラーボックスなどに入れておきましょう。キャンプで使用する食材はあらかじめ自宅で下処理をしておくのも賢い方法です。野菜や肉はレシピに合わせてカットしておき、魚は余分な部分や内臓などを取っておくことで、臭いのもとを最小限に抑えることができるのです。
02.「生ゴミなどは消臭効果のある袋に密閉」
生ゴミなどは100円ショップでも販売されている消臭効果のある袋やペットの糞を入れる専用袋を使うと良いでしょう。ベビー用品の使用済みのおむつを入れる袋もおすすめです。また、生ゴミは密閉度の高いクーラーボックスやキャリアを使っている場合は、ルーフボックスに入れておけば安心です。
ラゲッジには吸臭効果のあるペットシートを敷くのも効果的です。消臭剤を使う時には臭いのない無臭タイプを使用し、間違っても芳香剤で臭いをごまかすのはご法度です。
03.「アルミホイルを上手に利用する」
臭いの強い食材を車内に持ち込む場合は、料理用のラップを使うことも多いと思いますが、じつはアルミホイルも消臭効果が期待できます。アルミホイルの金属イオンには消臭効果があり、食材を包んだアルミホイルの上からラップを重ねることで、臭いを二重にカバーできるのです。また、アウトドアで履き続けた靴に丸めたアルミホイルを入れておけば嫌な臭いを防止できます。