たくさんのキャンプ道具と日々接しているアウトドアショップの店員さんに、いま注目しているおすすめ製品を紹介していただくシリーズ。今回は、石井スポーツ ヨドバシ横浜店のキャンプ用品担当、佐藤洸さんに「設営がスムーズにできるペグ&ハンマー」をテーマに、注目のアイテムを選んでいただきました。
30cmの鍛造ペグがオールラウンドに使いやすい
キャンプ場に着いたら、まずはテントやタープの設営から始まります。この作業はとても重要ですが、できるだけ手間や労力を減らしてやりたいと思うのが、多くの人の本音ではないでしょうか。
そこで、手軽かつ確実に設営をするためのおすすめペグとして、佐藤さんが筆頭に挙げたのが、スノーピークの「ソリッドステーク30」(594円/1本、3542円/6本セット※税込)です。「これは有名な鍛造ペグで、ソロ用のテントから大型テントまで対応できる30cmタイプです」(佐藤さん)
テントやタープにはプラスチック製やスチール製のペグが付属してくることが多いですが、キャンプサイトの地面の状態によっては、心もとないと感じることがあります。「そんなときは、この鍛造ペグを試してみることをおすすめします」(佐藤さん)。
ソリッドステークには、20cm、30cm、40cm、50cmの4種類がありますが、この30cmタイプはオールラウンドに使いやすい長さということです。「鍛造はすごく強度があって、川辺などのゴツゴツした場所でもぐいぐいと入っていけます」(佐藤さん)。いろいろな場面で安定して活躍してくれそうなペグなので、キャンパーならぜひ持っておきたいですね。
腕への負担も少ないヘッド部に銅を使ったハンマー
この鍛造ペグを打ち込むのにおすすめのハンマーが、スノーピークの「ペグハンマー PRO.C」(8470円※税込)です。
これは、ヘッド部分が銅でできています。「銅は鉄よりもやわらかい素材なので、叩いた瞬間、腕に振動が伝わりにくく、音も鈍るので、疲労軽減や周囲への配慮といったメリットがあります」(佐藤さん)。持ち手もけっこう長いため、ハンマー自体の重さ(670g)を利用して、ペグを打ち込んでいけるそうです。ベルトが付いていますから、すっぽ抜ける心配もありません。
ヘッドの反対側は、ペグを抜く際に使うフックとホールが設けられていますので、撤収作業をするときにも便利に使えます。なお、銅ヘッドは、長く使い込んだら交換することも可能です。「初心者の方にも扱いやすいものなので、ぜひ使ってみてください」(佐藤さん)