キャンパーそれぞれの独自視点から、オススメのキャンプ場を紹介するリレー連載企画。神戸でアウトドアカフェ「Rokko Beaver’s Nest」を経営する、松田聖子さんの第2回目は、瀬戸内海の美しい海辺にあるキャンプ場「田の浦野営場」です。山が大好きな松田さんですが、じつは海辺のキャンプも大好き。波の音を聞きながら過ごす夜は最高なんだとか。
予約不要で思い立ったら行けるキャンプ場
うどん県の東寄りにある東かがわ市までは、松田さんが住んでいる神戸から高速道路を使えば、クルマで2時間かからない距離。ふと思い立ってキャンプをしに行くこともあるのだとか。
無料で利用できるキャンプ場で、管理人がいるわけでもないので、予約も不要。ハイシーズンの週末などはかなり混雑しそうですが、冬の平日だと、いっぱいで張れないという事態はほぼないようです。
田ノ浦野営場の目の前は海。静かで美しい瀬戸内海です。台風など、大荒れの天気でもない限り、波も穏やかで、瀬戸内式気候なので雨も少なく、一年を通じて過ごしやすいのが特徴です。
「山育ちだし、山登りが好きなんですけど、海辺にも惹かれるんです。波の音とか、磯の香りがする潮風も好き。ここは駐車場からすぐだし、テントの設営も楽な場所。予約しなくていいから、急に思いついて今すぐ行きたいというときに、とてもありがたいキャンプ場なんです」と松田さん。
今回は、新しいテントを試してみたいという目的も。そういうときにも来やすい立地のキャンプ場はありがたい存在です。
また、すぐ裏手にお手軽ハイキングが楽しめる小さな山があるのも魅力のひとつ。
標高82mの城山で古城跡探索ハイキング
田ノ浦野営場のすぐ脇から登山道がつけられていて、東側にある「城山」に登れます。100mに満たない小さな山ですが、登り口は3か所もあり、意外と変化に富んだトレイルが楽しめます。ちょっと登ると海を見下ろす景色が眺められるのが海辺の低山のいいところ。
道はよく整備されていて、道標などもしっかりしています。眺めのいい場所にベンチもありました。
城跡と言っても、くるわの跡がなんとなくわかる程度で、とくに遺構は残っていませんが、眺望の良さから、戦の拠点としては優れた場所だったんだろうなと感じます。
山頂の北東側には、古い灯台が佇んでいます。静かに海が眺められて、なかなか良い感じ。