苦手な人もいるかもしれませんが、つぶらな瞳がかわいくて愛好家も多いのがカエルです。アウトドアでも出会うことが多いカエルですが、ちょっと変わった種類を見たり、さまざまな生態を知りたいときに訪れたいのが、静岡県の河津町にある個性派動物園の「体感型カエル館 KawaZoo」です。屋内展示が多いので、せっかく伊豆に来たけれど、雨が降って外遊びができないというときにもいいかもしれません。
120種以上のカエルを飼育展示
「体感型カエル館 KawaZoo」は日本最大級のカエルの施設です。アフリカウシガエルやアカメアマガエルなど、120種以上のカエルを飼育展示。南米のジャングルなど国内外各地からやってきた、親しみのあるカエルから、珍しい貴重なカエルまで見られます。
間近で見られるように展示しているので、餌の食べ方など、普段は見られない生態をじっくりと観察できるとあって、子どもだけではなく大人からも人気です。
約90%は屋内展示となっていますが、野外の飼育展示もあるので、野生に近い姿が見られます。太陽光を浴びて野生本来の極彩色をしたカエルたちを観察できるでしょう。カエルたちは木の枝や、葉の裏側、水の中などさまざまなところにいるので、よく観察してください。
館内では、運が良ければ、カエルの卵やオタマジャクシも見られます。水中に産み付けられる卵もあれば、木の上に泡で包まれながら命を育む卵もあります。
また、飼育員による餌やりや、解説などもあり、見学が終わる頃にはすっかりカエル博士になっているかもしれません。
毒があるカエルの美しさに思わず魅せられる
カエルというと、日本では茶色や黄緑色のものを想像しますが、世界のカエルには色鮮やかなものも多くいます。その美しさについ見とれてしまうかもしれません。
たとえば鮮やかな赤いボディに四肢が青色をしたイチゴヤドクガエルのブルージーンや、全身コバルトブルーのコバルトヤドクガエル、黄色と黒の帯状の模様をしたキオビヤドクガエルなどもいます。
ただし、彼らの特徴は美しさだけではなく、毒を持っていることにもあります。野生の環境で、毒を持つ餌を食べて、体にアルカロイド系の神経毒を蓄積するのだとか。とはいえ、飼育下では無毒のエサを食べるため、強い毒は持っていないとされています。
伊豆の風を感じながら田んぼでカエル探しも
ぜひ、中庭の田んぼエリアを散歩するのもおすすめです。田植えをしない年もありますが、水が張られ緑が茂る憩いのスポットとなっています。
そんな田んぼエリアもカエルたちの生息地です。春や夏などには、トノサマガエルをはじめとしたカエルたちが、のんびりと過ごす姿が見られます。ただし、草の影などにいるかもしれないので、どこに隠れているか、しっかりと目を凝らして探してみてください。