たくさんのキャンプ道具と日々接しているアウトドアショップの店員さんに、いま注目しているおすすめ製品を紹介していただくシリーズ。
今回は、WILD-1越谷レイクタウン店のキャンプ担当、田邉尚也さんに、「秋冬シーズンにぜひ使いたい調理道具」をテーマに、注目のアイテムを選んでいただきました。
煮物系の料理に大活躍するダッチオーブン
キャンプの醍醐味といえば、料理もそのひとつ。とくに気温が下がってくる季節は、体の温まるメニューが欲しくなりますが、そんな秋冬シーズンの調理で使ってみたいのがダッチオーブンです。
ダッチオーブンというのは、焼く、煮る、蒸すなど多彩な調理ができる万能鍋で、以前からキャンパーの間で高い人気を誇るアイテムです。蓄熱性に優れているので、気温が低い中でも鍋などの煮物系料理に大活躍してくれます。
黒皮鉄板の採用で錆びにくくて衝撃にも強い
さまざまな製品がある中で注目したいのが、ユニフレームの「UFダッチオーブン」です。田邉さんのおすすめポイントは、「通常のダッチオーブンに比べて、『錆びにくい』『頑丈』『食器用洗剤で洗える』ところです」
ダッチオーブンというのは、基本的にちょっと手のかかる調理器具です。使用する前にはシーズニングというカラ焼き作業が必要ですし、使うたびにきちんと手入れをしておかないとサビが発生したりして、やっかいなことになります。ところが、「このUFダッチオーブンは、普段のお手入れがとても簡単なのです」(田邉さん)
その秘密は、採用している「黒皮鉄板」にあります。「黒皮」というのは、鉄を1200℃程度に加熱して圧延していく過程でできる酸化皮膜のことで、鉄板の表面を保護し、サビの発生を防いでくれるものです。この皮膜は、素材である鉄が酸化変質したものなので、簡単にはがれる心配がなく、そのため、洗剤やタワシで洗っても大丈夫だということです。
1枚の鉄板から作られているので温度変化にも強い
さらに、黒皮鉄板は温度変化にも強いというメリットがあります。「ダッチオーブンは、ヒートショックといって、急激な温度変化で割れたりすることもあるのですが、本製品は1枚の鉄板から成形しているので、急な加熱、冷却にも耐えられるのです」(田邉さん)。
外部からの衝撃にも強いので、安心して使用できますね。なお、ダッチオーブンの表面はザラザラしているイメージがありますが、本製品はフラットな仕上がりになっているのも特徴的です。
このように頑丈で、日常のお手入れも簡単ですが、鉄なので、どうしても劣化してしまうのは致し方ないところ。「定期的なお手入れは必須ですので、必ず実施するようにしてください」(田邉さん)。長く、きれいに、そして安心して使うために、説明書を見て実践するようにしましょう。