2023年10月26日から一般公開が始まった「ジャパン・モビリティ・ショー2023」。普通自動車から商用車、そしてバス・トラックまで、国産自動車メーカー各社が一斉にBEV(バッテリーEV)のコンセプトカーを披露・展示しました。また日本のモビリティ社会をひと括りにショーアップするコンセプトのもと、キャンピングカーゾーンなどリアルなカーライフスタイルへの言及も怠らない姿勢が伺えました。ちょっと気になるキャンプ&アウトドアカーのスタイルをチェックしてみました。
すでに実用済! 移動式ミストサウナ仕様の
カスタマイズハイエースでビジネス提案
「ジャパン・モビリティ・ショー2023」東館の「キャンピングカーゾーン」に隣接して展示されていた、トヨタグループの「モビリティカーゾーン」で来場者から多くの視線を集めていたのが、この200系ハイエースです。「NUKU MARU」のロゴとリラックスベアーのイラストがほんわかムードを作り上げていましたが、施されたカスタム機能はそれこそ、ほんわか。
「NUKU MARU」は移動式で本格的なミストサウナ(蒸気浴)を堪能できる専用モビリティです。開発したトヨタ自動車は、介護用、美容・健康用・レジャー用途にまで活用できるモビリティと位置付けています。加えて災害地にも投入できるよう、電源を引かなくともポータブル電源での利用が可能となっています。駐車スペースさえあれば入浴しなくとも全身清潔にできるので、幅広い層の利用者を想定できますね。
実際すでに長野県飯山市が昨年から介護予防サービスの一環に、この「NUKU MARU」を投入し、高齢の住民を中心に公共サービスを進めています。40℃前後設定のミストは息苦しくもなく、高齢者でも入りやすいと好評とのこと。