趣味に、フィットネスに、高い人気を誇っている自転車。私もサイクリングを始めてみたいけれど、わからないことだらけという人も多いことでしょう。
そこで、そういった初心者の心配を一掃するため、「サイクリングを楽しむための基本のキ」シリーズをお届け。サイクルライフアドバイザーの山口貴司さんに、自転車の基本から楽しみ方までを教えていただきます。今回は、「愛車のメンテナンスと保管方法」です。
出かける前のチェックポイントはここ
お気に入りの自転車を買ってサイクリングを楽しむようになったら、メンテナンスが重要になります。 長くきれいな状態で安心して乗れるよう、メンテナンスはきっちりとやるようにしたいものです。
まず、サイクリングに出かける前には、タイヤやハンドル、ブレーキといった各部のチェックを行うのは基本中の基本。これは欠かさないようにしましょう。
そして、サイクリングから帰ってきたときも各部のチェックをしたいところ。ただ、疲れていたり、日が暮れていたりすると思いますので、可能な範囲で確認しておくといいでしょう。特に、「タイヤに何か刺さっていないかなどチェックしておくと、次に乗るときに安心です」(山口さん)。時間が取れなかったときは、翌日などに落ち着いて確認すればOKです。
とくにチェーンは定期的なメンテナンスを
このほか、定期的にメンテナンスをしておきたいのが、チェーンへの注油です。チェーンの状態が悪いと能力が十分に発揮できませんし、走っていて不快に感じられます。パーツの寿命を縮めてしまう心配もありますので、チェーンオイルだけは切らさないようにしましょう。
チェーンオイルには、ドライタイプやウェットタイプなどさまざまな種類が発売されていますが、初心者の場合、まずはドライタイプを試してみましょう。ドライタイプは扱いやすくて、砂やホコリも付きにくいのがメリットです。雨に弱いとか蒸発しやすいといった弱点はあるものの、晴れた日を中心に走るぶんには問題ありません。