一世を風靡した「グランピング」も、単にゴージャスというだけでなく、地域の特性を活かしたり、オリジナリティのある施設が次々と誕生し、多様化が進んできています。2022年オープンで、京阪神エリアからアクセスしやすく、個性あるグランピング施設をご紹介しましょう。
太平洋の荒波が生み出した海岸美を堪能するひと時
【施設名】In the Outdoor白浜志原海岸(和歌山県/2022年5月オープン)
大阪市内からクルマで約2時間半。西日本有数の温泉地・和歌山県白浜町にオープンしたグランピング施設。優れた景観と自然環境が残されている「吉野熊野国立公園」内に立地、太平洋の荒波によって造形されたダイナミックな海岸美を間近に体感できる施設となっています。
多くの観光客が押し寄せる、白浜の「千畳敷」や「三段壁」からは少し離れたところにある志原海岸は、知る人ぞ知る景勝地。
「志原の千畳敷」と呼ばれる広大な波食棚(平らな岩場)が広がり、神秘的な巨大洞窟「鳥毛洞窟」がぽっかりと口を開けています。ここへは、一日に2回、干潮の時間帯だけ近づくことができます。
この海岸からほど近いエリアに展開しているグランピング施設。ゴージャスなグランピングテントは、家族や仲間で泊まれる「シングル」と、グループで楽しめる「スイートダブル」、3つのテントで最大16名が泊まれる「デラックススイート」があります。
アウトドアブランドのスノーピークがプロデュース、建築家・隈研吾氏が設計した“旅をする建築”、モバイルハウスの「住箱」もユニークな施設です。
「木でできたトレーラーハウス」で、広さはおよそ7.7畳。中も外も木材で仕上げられており、自然と一体化できるデザイン。四角い窓からは水平線が望め、まるで額縁の絵画のように景色が楽しめます。テラスと室内が一続きになった設計で、気温や天候によって自在に使い分けができるのが特徴。
ほかにも、コテージタイプの「プライベートキャビン」もあり、好みのスタイルでキャンプが楽しめます。食事はもちろん、熊野の海山の幸を取り入れたオリジナルメニュー。
また、施設から徒歩5分の距離にあるのが「リヴァージュ・スパ ひきがわ渚の湯」。pH10.1の強アルカリ温泉は、肌がすべすべになる美人の湯で、これもここでの楽しみのひとつです。
【データ】
■住所:和歌山県白浜町日置1875
■営業期間:通年営業
白浜の無人島に出現したエクセレントなグランピング施設
【施設名】AnEland ~エランド~ グランドーム和歌山白浜(和歌山県/2022年7月オープン)
エメラルドグリーンの海が美しい関西屈指のリゾート地、南紀白浜。田辺湾に浮かぶ無人島に建設された、ラグジュアリーなグランピング施設がこちら。伊勢賢島エリアで大人気のグランピング施設「グランドーム伊勢賢島」、プライベートドッグランを備えた「グランドッグ伊勢賢島」を展開する「CES RESORT」がそのノウハウを生かし、満を持してオープンさせた施設です。
海に浮かぶ無人島とはいえ、クルマで上陸可能。そして、1万坪を超える島に、1日わずか9組という贅沢。美しい自然のなかで、大切な人と同じ時間を過ごす幸せを感じられるよう、ゆったりとしたプライベート空間に仕上げられています。
オーシャンビューのゆったりとしたサイトに、プライベートダイニングスペース、バスルーム/化粧室も完備。内部はエアコン/空気清浄機によって常に快適。冬はストーブも登場します。こだわりの家具類が揃い、お部屋のなかでも非日常感が味わえます。
最上級クラスの「ペニンシュラトップ」は、デッキにプライベートジャグジーを備えた贅沢な設備で、目の前の美しい海を堪能できます。
優雅な時間にふさわしい、食材ももちろん最上級。ブランド牛・熊野牛や紀州うめぶた、そして活車海老、大蛤、サザエ、扇貝など、熊野灘で採れた新鮮な海の幸をグランピングBBQで堪能できます。
【データ】
■住所:和歌山県白浜町堅田2368-3
■営業期間:通年営業