クマに人の存在を知らせる「鳴り物」はクマ対策の基本
住宅街や市街地に出没することが多くなったクマ。本来の生息地は山奥とされていますが、人が遊びにいく場所にも、いつあらわれるかわかりません。
山や川でクマと人がバッタリと会わないために、準備できる対策グッズについて考えてみましょう。基本は「クマの生息地へ人間がお邪魔する」ため、人を怖がるクマに対して、その存在を先にクマに知らせることがもっとも大切。
準備しやすい対策グッズの筆頭が「鳴り物」です。クマ鈴はスタンダードアイテム。さまざまなものがありますが、リュックなどに下げるだけで音が鳴るので手軽に準備できます。
クマ鈴以外でも、小型ラジオを鳴らす、山歩きの場合は2人以上でしゃべりながら、10数mおきに手を叩くなどの鳴り物対策もありますが、しかしクマ専門家によると、それらの音にすでに慣れてしまったクマも多いそう。
クマの嫌がる音を発生させるグッズ
クマが嫌がるような音の出るもので言えば、ホイッスルも効果的。NET-O電子ホイッスルは、口をつけないタイプのボタン式。最大で120dBの音量が出るアイテムです。
重さはわずか80gで防水仕様。金属製の口で吹くタイプのホイッスルとセットで販売されているところが良心的です。もしも本体が電池切れという事態になっても、いざというときは通常のホイッスルも使えます。
もうひとつは、クマ撃退スプレーを販売するメーカーが製造しているベアホーン。高圧ガスを使用した鳴り物で、約800mおきに一度鳴らしてクマを遠ざけるというアイテム。手のひらにすっぽりと収まるサイズで、最大115dBの音を出すことができます。一度に鳴らす時間は一瞬でOK。1/4秒または、1/2秒でクマよけ効果が得られます。