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百名山「那須岳」で朝日岳~茶臼岳をプチ縦走 ただし「気まぐれ天気」に要注意

楽しい外遊びはソトラバで。アウトドアWEBメディア Soto Lover


日本百名山の一座である那須岳は狭義では主峰の茶臼岳(標高1915m)を指し、広義では茶臼岳・朝日岳(標高1896m)・三本槍岳(標高1917m)の3峰からなる山塊の総称としています。

活火山の茶臼岳は今もなお白い噴煙を吹きだしており、一部の登山道脇には硫黄色した噴煙口を見ることもできます。

ロープウェイも利用できるので、茶臼岳単体登頂を目指すビギナー向けの山ですが、三山を縦走する場合は縦走路上に山小屋などがないので、十分な水分と行動食、防寒着やヘッドランプなどの準備を怠らないように。

収容台数豊富な駐車場からロープウェイも利用できる

那須岳へのアクセスは自動車利用が便利です。東北自動車道・那須I.C.を下車、県道17号那須街道線をひたすら登り、那須ロープウェイ駐車場に停め置くことができます。関東有数の人気観光地でもある那須だけに、早朝から満車になることが多いので、クルマで行く予定の方は早めの行動を心がけるようにしましょう。

190台収容可能と言う那須岳ロープウェイ無料駐車場以外には、少し上に登山口にほど近い峠の茶屋無料駐車場(166台収容可能)があります。この2ヶ所駐車場が満車の場合は、下った先の大丸無料駐車場に置くことになります。そこからロープウェイ駐車場まで歩いて20分ほどかかります。

今回はロープウェイを使わずに山麓駅からの徒歩登頂を目指します。峠の茶屋裏側に登山口があります。鳥居をくぐって山頂を目指します。朝日岳を踏破して茶臼岳を周り下山のプランです。ロープウェイ駅トイレを逃したら、峠の茶屋トイレが最後となります。

登山口からの樹林帯は案外に短く、抜けた先に茶臼岳が姿を表します。晴天なら絶景が楽しめます。登山道はザレていますが、稜線に出るまでは比較的斜度は緩やかです。登山道右手には朝日岳。中央に聳えるゴツゴツの尖ったところが山頂。青空に緑が鮮やかに映ります。

稜線に飛び出ました。登山口からは、この避難小屋がアイコンになります。小屋に向かって左手が茶臼岳。今回は右手側の朝日岳を先に目指します。この小屋近辺が、じつは激しい風の通り道。格好の休憩ポイントでもあるのですが、風の強い日はまず風除けの場所確保で混雑します。

朝日岳を目指します。登山路は道幅も狭く、谷川に落ち込んでいるので下山者との往来の際は安全第一で。一部に岩場や鎖場もあるので注意が必要です。

振り返れば茶臼岳。荒々しい岩場むき出しの山頂と、一方でなだらかでたおやかな稜線が作り上げる美しい八の字のシルエットの対比が素晴らしい。人気の理由が伺えます。そして斜めに横切る一直線のロングトレイル。自然が作り上げたデッサンは見事ですね。

朝日岳山頂手前の分岐ポイントです。この標識にある熊見曽根の先に三本槍岳。または三斗小屋温泉方面に下れます。三斗小屋温泉は明治時代に開湯した歴史ある温泉宿で、現在は2軒営業しています。

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