テントを購入したあと、そこからステップアップをするためのアイテムといえば「タープ」です。前室を備えた2ルームテントであれば、基本的に必要はありません。それでもキャンプサイトに快適なリビングスペースを用意するのであれば、急な雨や日差しを避けるスペースづくりとして、タープがあると便利です。
このようにタープは、キャンパーたちの快適性を提供してくれる重要なギアでもあります。タープを張ることによりなにもなかった平地がリビングへと変わるし、「キャンプしている感」という高揚感をもたらしてくれます。キャンプ初心者にとって、テント/テーブル/チェアは揃えたけど、タープには手を出せずにいるという人も多いのではないでしょうか? ここではタープといっても様々なタイプがあるので、そのメリットとデメリットを解説します。
タープにはシェルターとオープンがある
タープは大きく分けて2つのタイプがあります。まず、オーソドックスなものは、一枚のシート(布)をポールで支えるもので、一般的に「タープ」と呼ばれています。もう一つはシェル構造を持つ「シェルター/スクリーンタープ」と呼ばれるもので、簡単に言えばメッシュ構造やオープンタイプのテントをイメージしてもらえれば、わかりやすいでしょう。
どのタイプを選ぶか好みが分かれるところですが、一般的なタープは開放的なスペースが特徴で、スクリーンタイプは目隠し効果が高いこともあり、就寝時にキャンプ道具をしまったり、食材の臭いが付いたカトラリーやBBQグリル、ゴミ袋などを仕舞うことができるので、たまに現れる動物たちから食材や残飯を守ることができます。
美しさが魅力の「ヘキサ」
一般的なオープンタイプのタープとして、シートの形状が正方形の「スクエア」、長方形の「レクタ」、六角形の「ヘキサ」のなどが存在します(※ほかにも5角形や8角形などの多角形タープもあり)。基本的な構造は同じですが、シート形状の違いによって完成後のイメージが大きく変わってきます。デザイン優先で考えるのなら、複雑な形状をもつヘキサに軍配が挙がります。
このヘキサタープを張ったときの姿がオーストラリアのオペラハウスのように美しく、キャンプサイトを飾るに最適なアイテムと言えます。また、複雑なデザインでありながらも、2本のポールと張り綱で構成されることもあり、張りやすいのも大きなメリットと言えます。デメリットは内部空間に高さが稼げないためスクエアやレクタよりも、快適性が劣ることが挙げられます。
シンプルでスマートに設営ができる「スクエア」
次にベーシックな正方形のスクエアは、ソロキャンプや少人数のキャンプ向きと言えます。足の長い6本のポールと張り綱で設営することもあり(※アレンジによって2本や4本などの場合もある)、タープ内部に高さがあり快適な空間を維持することができます。
シンプルな形状となるため、クラシカルなサイト作りを目指すキャンパーに好まれています。また、6本のポールを使用する際は、見た目以上に設営に手間がかかることです。