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FFヒーターは要らない? 秋冬の「極寒車中泊」で快適に就寝する方法とは

楽しい外遊びはソトラバで。アウトドアWEBメディア Soto Lover

  • 銀マットを持つ女性キャンパー
  • 車中泊で便利な電気毛布
  • 車中泊するキャンピングカー
  • 車内で電気がつかえるようになるポータブル電源
  • 100円ショップで手に入る銀マット
  • 窓に取り付けた銀マット
  • 暖かなシュラフで快眠する車中泊キャンパー
  • 重ね着のイメージ
  • クルマの燃料を循環させて暖房できるFFヒーター

寒さが厳しくなる秋〜冬の車中泊で必須のアイテムとなるのが暖房器具です。もちろんテント内と同じように車内で石油ストーブを炊くと、当然、一酸化炭素中毒のリスクが高まります。最悪の場合、死に至ることも……。また、車中泊できるキャンプ場やRVパークなどの施設で、エンジンを一晩中かけ続ける行為は、車中泊のマナーに反します。

環境に優しく経済的なFFヒーター

本格派のキャンピングカーであれば、寒さが少しずつ厳しくなる秋&冬の車中泊を過ごすことができ、環境負荷が少なく経済的なFFヒーターがおすすめです。FFヒーターは、燃料ポンプで送られた燃料(ガソリン or 軽油)と車外から吸入した空気との混合ガスにグロープラグで着火して、燃焼室で燃やして熱交換機を暖めます。そして完全燃焼した微量の排気ガスは、車外にクリーンに排出されます。

クルマの燃料を循環させて暖房できるFFヒーター

また、内蔵モーターによって空気吸入ファンを回し、車内の空気を取り入れながら熱交換機で暖めて、再び車内に温風を送り込みます。その際、温度センサーで吸入空気の温度を感知して、コントロールユニットで燃焼をコントロール。オーバーヒートした場合は、スイッチが働き燃焼を自動的にストップさせることで、 車内の空気を汚すことなく一酸化炭素中毒や酸欠の心配ないので、多くのキャンピングカーには、このFFヒーターが装着されています。

もちろんFFヒーターの本体価格は税込み20万円程度となり、その他、基本料金として4〜5万円、燃料パイプの取付工賃などで4〜5万円ほどかかります。つまり、パーツ代+取付工賃&ショートパーツ代などで合計30万円程度かかります。

FFヒーターの導入はハードルの高さがネック?

ハイエースやタウンエースなどのバンベースの車両で車中泊旅を楽しんでいる人の多くは、工夫することでFFヒーターを導入せずとも快適な就寝を叶えています。当然、寒さが厳しくなる秋冬の車中泊では、地面からの冷気が車内にも入り込んできます。それでは車中泊派のキャンパーたちは、どんな方法で寒い秋冬の車中泊旅を乗り切っているのでしょうか。そこで比較的安価でできる対策術をお届けします。

【対策01】「断熱性の高い車中泊シェードを装着」

寒さ対策に限らず、夏の車中泊でも効果を発揮してくれる車中泊用のシェードが防寒対策としても活用できるのです。フロントウインドウ/フロントドア左右/スライドドア左右/リアサイドウインドウ左右/リアゲートウインドウの全方位に車中泊シェードを装着することで、窓からの冷気の侵入を防ぎ車内の温度をキープしてくれます。ちなみにフロントからリアゲートまですべてのウィンドウに車中泊シェードを装着した場合、約3万5000円程度でクルマ1台分をまかなうことができます。

また、断熱効果こそ落ちますが、100円ショップで購入できる銀マットを使用したシェードを複数枚用意して、愛車のウインドウに合わせてDIYでカットすることで、超リーズナブルに製作することも可能です。

【対策02】「3シーズン用のあったか寝袋を使用する」

秋冬キャンプで使用できるのはもちろん、極寒の車中泊シーンでも愛用したいのは3シーズン対応のシュラフ(寝袋)です。目安は快適使用温度−5℃〜+5℃、限界使用温度0℃〜−10℃に対応したモノを選ぶことで、真冬の車中泊であっても震えが収まらずに眠れないといった、最悪の夜を過ごすことは避けられるはずです。

暖かなシュラフで快眠する車中泊キャンパー

もちろん、それでも寒さが厳しい場合は、インナーシュラフを活用するのもありです。このインナーシュラフは保温性を高めてくれるのはもちろん、保湿性も上げてくれるので快適な車中泊が実現することができるはずです。

【対策03】「銀マットで底冷えを抑える」

テント泊の際に、グランドシートの上に敷いて地面からの冷気をシャットアウトしてくれる銀マットも車中泊で効果的に使うことができます。厚みのある銀マットであればベッドの硬さを緩和させてくれるほか、銀マットの上に車中泊専用のマットの載せることで、快適至極な就寝空間を演出することができます。

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