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居住性は文句なしなのに…… キャンピングカーブーム渦で「エアストリーム」が主流派になれない理由とは?

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  • 海岸沿いに駐めたエアストリーム
  • エアストリームの居住スペース
  • アルミボディのエアストリーム
  • コンパクトなエアストリーム
  • コンパクトなエアストリーム
  • オーニングを開いたエアストリーム
  • オーニングを開いたエアストリーム

爆発的に盛り上がるキャンプブームの波に乗り、車中泊ができるキャンピングカーが注目されています。昨今は、キャンピングカーの多様化が進み、コンパクトで経済的な軽キャンパーやミニバンをベースにポップアップルーフを搭載したバンコンなどを中心に、販売台数を大きく伸ばしています。

車両と居住スペースが切り離せるトレーラーハウス

その一方でキャンピングカーの陰に隠れてしまい、日本でイマイチ盛り上がらないのが「トレーラーハウス」です。このトレーラーハウスは一般的なキャンピングカーとは異なり、車両と居住スペースが切り離せるのが最大の魅力です。

アルミボディのエアストリーム

キャンピングカーはクルマと居住スペースを一体化しているのに対し、トレーラーハウスは車両と居住スペースを別にすることで、快適な居住空間が生まれます。本場アメリカでは、じつはキャンピングカーよりもトレーラーハウスの方が一般的で、映画やドラマにも登場するメジャーな存在。とくに「エアストリーム」と呼ばれるメーカーはキャンプ好き、アウトドアファンの憧れであり、銀色に輝くキャンピングトレーラーを一度は目にしたことがあるはずです。

キャンピングカーの象徴がエアストリーム

ここ数年は、都内でエアストリームを使った喫煙所が登場して大きな話題となりました。また、ビールメーカーのテレビCMに使われるなど、映画「バグダッドカフェ」や「ザ・コンサルタント」ではバイプレイヤー的な存在として登場しています。

このエアストリームの歴史を紐解くと、始まりは1930年代の初めにアメリカのロサンゼルス郊外でワーリー・バイアムが少年時代に見た幌馬車にインスパイアされて製作したのが始まり。軽量なアルミ素材を使ったスペイシーなデザインが世間の注目を集め、アメリカだけでなくカナダやメキシコでも人気を博しました。西部開拓時代のアメリカでは幌馬車が当たり前だったこともあり、牽引式のトレーラーハウスは一般にも受け入れられ、現在もスタンダードな存在として認知されています。

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