ホテルや旅館での宿泊とは異なり、キャンプは基本的にすべてを自分たちで行い、自然のなかでのリゾート体験となるので思いがけない失敗や苦境に陥ることがあります。もちろん、さまざまな失敗がベテランキャンパーへの近道になるのですが、ここでは今だからこそ笑って言える「聞いてないよ〜」なやっちまったキャンプのエピソードをご紹介します。
標高800mに位置するキャンプ場をなめちゃダメ
ゴールデンウィークを間近に控えた、4月下旬。富士山の麓にある標高800mのキャンプ場で1泊2日のキャンプを楽しんでいました。日中は気温20℃程度で非常に過ごしやすく、テントの設営時は半袖でちょうどいいぐらいの快適なキャンプでした。
ところが、設営を終えて夕方を迎えると少しずつ気温が低下。半袖の上にフリースを1着羽織っていないと少しずつ寒さを感じるように。すっかり日が落ちると、さらに気温がどんどん下がり、夜は宴会! と意気込むも、楽しみだったビールはその後はほとんど進まないほど……。
そして酒宴もそこそこにしてテントに入ったは良いのですが、気温がグングン下がりはじめ「大丈夫だろう……」と持ち込んだシュラフは基本的に夏用で、寒すぎて震える始末に。明け方には気温が2〜3℃まで下がり「聞いてないよ〜」と思ったのも後の祭りでした。
キャンプサイトの奥が崖だった
大海原を望むキャンプ場を予約して現地へ行ってみると、松林の区画サイトは広々として良かったのですが、サイトの奥が2〜3mほどの崖になっていて幼児連れだったのもあって、不安に苛まれました。もちろん、こちらのリサーチ不足が良くなかったのですが、子どもにはテントより奥に行かないように声をかけながら、気が気じゃない1泊2日のキャンプを過ごしました。
そのキャンプ場自体は炊事場は広く、トイレも清潔さが保たれており文句の付けようがない施設でしたが、日が落ちるとより子どもにとっては危険度が増す状況になってしまい、せめて事前情報があれば別のサイトに変更するなどの対処ができたかと思うと、少し残念なキャンプになってしまいました。
設営を一緒にやる予定だったが遊具に負ける
子どもが幼稚園児のころからキャンプに連れて行くようになった我が家ですが、小学校に上がったタイミングで、テントの設営を手伝ってもらおうと画策していたのですが、たまたま出かけたキャンプ場には、遊べるアスレチックのような遊具が沢山あって、子どもたちは遊び優先で一緒に設営することが叶わず……。少しくらい遊ばせてからと思ったけど、あまりにも魅力的な遊具がいっぱいあって結果的に、私ひとりで設営することに。
親の押しつけだったのかもしれないけれど、テントの設営を一緒にやることで外遊びの魅力や学びになるかと期待したのですが、結局、子どもたちが中学生&高校生になってもお手伝いはペグを打つときだけ。まあ、見事に失敗に終わったわけです。それでも「一緒にキャンプに出かけてくれるだけマシか……」と納得するようにしました。