2023年7月28日(金)~30日(日)に開催された「フジロック・フェスティバル’23」。大自然のなかで音楽に浸れる世界的ロックフェスはキャンプサイトもあり、アウトドア好きが沢山参戦するのも特徴です。今回は現場ルポの後編として、久々にフジロックに参戦して気づいたことをお伝えしたいと思います。
折り畳みイスがスタンダードに
6年ぶりの参戦で一番驚いたのはチェアの変化でした。以前は当たり前だったいわゆる組み立て式チェアが、2020年から持ち込み禁止となっていたんですね。以前、フジロックに来たときは多くの人たちがX型の組み立て式を持っていましたが、今は折り畳み式が一般的です。
たしかに当時は組み立て式の椅子を頭上に持ち上げて会場を歩き回る人も多く危なかったので、これは正しいルール改正だと感じました。ほかにも、傘や利用人数に見合わない敷物やタープなど、フェスでは使えないものが多く、持ち込み禁止物についてはちゃんと確認してから出かける必要があります。
これはフジロックに限ったことではないのですが、より多くの人が野外フェスを楽しむためのマナーは大事にしたいところ。
さらに快適に過ごすための新サービス
また、今回、進化しているなぁと一番感じたのが「FUJIROCK PLUS」という新サービスです。これは追加料金を払うことで、フジロックをより快適に過ごせるというもの。2023年からのシステムで、知らない人も多いかと思うので詳しく解説しましょう。
まずは「PLUS① Bus & Food Pass」(1日2万円、各日限定先着200人)。これは飲食優先購入、専用シャトルバス、専用休憩スペース(専用トイレあり)の利用が可能になるというもの。個人的には飲食優先購入(一部店舗では利用不可)は素晴らしい仕組みだなと感じました。赤い「優先購入」看板があるところでフード・ドリンクが購入できるので、長蛇の列に並ばなくて済みます。
今回、私はフードを買うのに30分以上要し、聞きたかったアーティストのステージを半分見逃してしまいメチャクチャ後悔することになりました。そんな残念な思いをしないためにも、余裕がある人はこのサービスを利用するとよいでしょう。
一緒に参戦した友人は「専用トイレがあるなら奥さんや小さい子どもも来やすくなるなあ」と、専用トイレを評価していました。人気になること必至ですが、注目のサービスですね。