キャンプブームのなか車中泊需要も高まり、キャンピングカーが大人気の昨今。毎週末に、どこかでキャンピングカーイベントが開催され、実際に購入まで至るかは別にしてイベント会場で魅力的なモデルに触れることができる機会が増えています。加えて、バンコンバージョンやフルコンバージョンなどの本格的なキャンピングカーとは対照的な、少しライトな車中泊仕様のクルマ=バンライフな車両も注目されています。ここでは、いま話題のバンライフの魅力をご紹介します。
バンライフのベースモデル選びとは?
バンライフに最適なモデルと言えば、トヨタのハイエースや日産のキャラバンなど、商用車(バン)がベースモデルになります。また、ハイエースやキャラバンでは少し大きすぎる(運転しにくい)という人には、トヨタのタウンエースや日産のNV200バネット、さらに二人旅仕様であればスズキのエブリイやダイハツのアトレーといった軽商用バンの需要も高まっています。
このバンライフのベース車両に求められるのは、大きな荷室が居住空間として活用できるほか、後席にフラット展開できるREVOシートとベッドキットをプラスすることで、大人ふたりがゆったり就寝できるベッド空間が広がります。このベース車両選びは、居住スペースの広さをどこまで求めるかで、ハイエースクラスやタウンエースクラス、さらに軽バンクラスから理想のモデルを選ぶことができます。
フル装備の8ナンバー仕様ではなくても車中泊はできる
8ナンバー登録になるキャンピグカーの場合、就寝設備の数や構造・寸法、水道・炊事設備を有することが必須となります。また、快適な車中泊を実現する走行充電システムやFFヒーターなどの装備を加えると、車両本体価格は自ずと高くなってしまいます。
その反面、バンライフ仕様は商用バンをベースに就寝できるベッドキットの装備や、リヤシートを取り外すことで荷室が快適な就寝スペースになります。ただし注意しなくてはならないのは、後席を取り外すこと自体はDIYで簡単にできますが、乗車定員が変更されることで車検を通すには構造変更が必要になります。
バンライフ仕様はDIYでもカスタムできる
上記の通り、構造変更などの手続きさえ行えばバンライフ仕様の車両はDIYでもカスタムすることができます。どこまで手を加えるかはピンキリになりますが、一番シンプルなのは就寝できるベッドキットを自作したり、後席を取り外した荷室にオーク材などの木製の板を貼るなど必要な工具を揃えることができれば、自分だけの完全オリジナルのバンライフ仕様を作り上げることができます。
自作するにはノウハウも必要になりますが、激安のバンを購入して内装はもちろん塗装もDIYで塗り直すなど、オンリーワンのバンライフカーを仲間たちと一緒に作り上げるのもよいかもしれません。