「聞くは一時の恥 聞かぬは一生の恥」。そのとき恥ずかしくても「聞いてよかった!」と思うことはよくあること。そこで今回キャンプをするにあたり「知らないとけっこうマズいけど、今さらなかなか聞けない」という初歩的すぎる質問4点を、キャンプインストラクターにあえて聞いてみました。
「テントで寝たくない」という人が身内にいます…
→宿泊施設を併設したキャンプ場もあります
最近のオートキャンプ場は、施設の充実ぶりに驚かされます。多くの施設で、お湯が使える炊事棟や、ウォシュレット便座式水洗トイレ、シャワー&入浴施設などを備え、快適な滞在をサポートしています。
さらに、コテージやロッジなどの宿泊施設を併設しているキャンプ場も多く、来場者の多様なニーズに応えています。たとえば大家族や大人数のグループで訪れた場合、アウトドアレジャーやバーベキューなどはみんなで楽しみ、就寝時はテントで過ごす人と宿泊施設で過ごす人とに分かれて利用できるメリットがあります。
またコテージやロッジは雨風がしのげるだけでなく、エアコンやベッドといった快適装備も充実。なおバンガローはテント代わりの簡易な小屋のイメージ。寝袋を持参する必要があります。
危険なことはありませんか?
→自然を楽しむレジャー。リスクは不可避、万が一の対策は必須です
とくに山間部の天候は変わりやすく、それが川沿いであれば、豪雨による川の増水、氾濫で命が危険にさらされることもあります。スタッフの指示に従うのは当然ですが、自身でもスマホなどで天候をチェックしたいものです。
たとえば川岸のキャンプ場で定番といえば川遊び。ただしほとんどの場合はキャンプ場の管轄外で、事故は自己責任。水深の深い場所では、万が一に備えてライフジャケットを着用しましょう。
季節によっては立地を問わずハチや蚊、アブ、ブヨなどによる虫刺されとも無縁ではありません。虫除けでの防御はもちろん、刺された際の薬と、毒を吸い出す“ポイズンリムーバー”は必需品。毒性の強い虫に刺された際は命にかかわることもあります。我慢せず、管理スタッフに救護を求めましょう。
さらに人里から離れるほどイノシシやサル、シカといった野生動物や、毒をもったヘビなどと遭遇するリスクが増します。キャンプが自然を楽しむレジャーということを忘れず、くれぐれも注意を怠らないようにしましょう。
いつが空いていますか?
→平日か冬場が狙い目です
人気のキャンプ場は、ハイシーズン(春・秋)の土日祝日や連休は予約が取りにくく、非常に混み合います。そして夏休みは、避暑を兼ねて訪れる高地のキャンプ場に人気が集中します。サイトの振り当ては施設側に委ねられている区画サイトは希望が通ることが難しく、区分けのないフリーサイトでは他グループとの間隔が狭まるのは必然です。
例えばファミリーユースでは子どもが学校に通っている時期は難しいかもしれませんが、混雑を避けたいなら平日。隣との間隔が広くとれて、落ち着いて過ごすことができます。
とりわけ外気温の下がる冬場は寒さはともかく、虫が苦手な人にとって最高の季節です。初心者にはあまりお薦めできませんが、最近は十分な防寒対策をしたうえでの雪中キャンプも人気となっています。
川岸、湖畔、海辺など、水辺以外の標高の低い立地のキャンプ場は気温・湿度が高い夏場は(夏休みも含め)比較的空く傾向ですが、寝苦しさ以外に熱中症や脱水症状などに注意が必要です。