とりあえずクルマがあればOK。気軽に自然とふれあえるオートキャンプが大人気。ご飯をつくって食べて、遊んで、寝る……いつもなら当たり前のこと、面倒臭いことがアウトドアだと面白い。ワクワク、ドキドキを体感するその前に、正しい知識、必要なマナーを覚えておきたい。
そこで日本オートキャンプ協会 公認インストラクターの資格を有し、キャンプ文化の健全な発展に日々尽力。キャンプ場スタッフに、いまさら聞けない初歩の初歩に関する質問をぶつけてみました!
【01】普通のキャンプ場との違いは何ですか?
→荷物を運ぶ必要がないのでとてもラクです
従来の一般的なキャンプ場とオートキャンプ場の最大の違いはクルマを駐車する場所にあります。通常のキャンプ場の場合、テントを設営する場所から離れた場所に駐車場があるのに対し、オートキャンプ場は自分の区画に乗り入れてテントに横付けすることが可能です。
よって通常のキャンプ場は、キャンプ場が貸与するキャリアで荷物を運び入れなくてはならない場合も。ちなみに、搬入/搬出時に限ってサイトへのクルマの乗り入れを許可しているキャンプ場もあります。
駐車場から荷物を運ぶ労力を軽減でき、時間も大幅に短縮可能で、その分をテントなどの設営や、施設内や周辺のレジャー、あるいは食事の準備に振り当てられる点がメリットです。さらに、雷雨など、突然の天候悪化に見舞われた際も、安全に車内に避難できる点もオートキャンプ場の利点といえるでしょう。
【02】 軽自動車で行っても大丈夫ですか?
→人が乗れて荷物が積めれば問題ありません
オートキャンプを楽しむのに特別なクルマである必要はありません。人が乗れて、キャンプ用品が積めれば車種は問いません。軽自動車やスポーツカー、オートバイで訪れる方も多いです。
むしろ、本来キャンプを楽しむためのキャンピングカーの入場制限を行なっている施設が少なくないと聞きます。車両しだいですが、場内やサイトまでの道幅が狭かったり曲がりくねっていてアクセスが難しいこと、また車両のサイズが区画のスペースを超えてしてしまうなどがおもな理由で、大型のキャンピングカーや“キャンピングトレーラー”という居室を牽引する車両が対象になることが多いようです。
なお、“バンコン”と呼ばれるトヨタ・ハイエースなどの1BOXバンをベースに架装したキャンピングカーは問題なく、よって「すべてのキャンピングカーがダメ」というわけではありません。