すでに家族や仲間たちと一緒に夏のキャンプを楽しんでいるキャンパーも多いことでしょう。また、お盆休みはせっかくの長期休暇が取れる時期でもあり、キャンプ場はにぎわいを見せること必至です。しかし、多くのキャンパーが訪れるキャンプ場には初心者からベテランまで、経験値の大小は千差万別です。なかには知識不足ゆえに悪気なくNG行為に及んでしまう人もいるかもしれません。
ここでは、悪気はないけどやってしまいがちなキャンプ場でのNG行為をご紹介します。
子どもが余所のキャンプサイトに侵入してしまう
キャンプに出かけてテントの設営を行っていると、すでに準備を終えたキャンパーのお子さんが自分のサイトを通り抜けていくことがあります。フリーサイトでは致し方ないかなと思う反面、使用できるスペースが明確に区切られた区画サイト内への侵入は、そのサイトを使っている側からすれば思わず眉をひそめてしまう行為といえます。
また、キャンプサイトには設営したテントやタープを立てるためのガイロープが張ってあり、地面にはペグも打ち込まれています。経験値の高いキャンパーのお子さんであれば注意するように言われているかもしれませんが、余所のサイトに侵入してくるキャンパーのお子さんたちは、そもそも子どもたちに注意を促すことはしていない可能性があります。
「子どものやることだから……」と割り切ることもできますが、ガイロープにつまづいて転倒し、怪我でもされるとそのサイトを利用しているキャンパーにとっては、楽しかったキャンプに少し水をさされることにもなるのです。キャンプは子どもたちにとって学びの場でもあるので、しっかりダメな行為を躾けるのも大切です。
気持ちよくキャンプを楽しむには譲り合いの精神が大切
キャンプ場の環境によっては炊事場のスペースに限りがある場合があります。そこに複数の家族で楽しんでいるキャンパーが洗い物などを沢山持ち込んで、水道を独占してしまうとほかの利用者がなかなか使用できません。ついつい、楽しい会話で盛り上がってしまい周囲への配慮が怠りがちになりますが、炊事場は共用スペースなので、必要以上に場所を占拠するのは控えましょう。
また、使用した後は可能な範囲で水気や洗剤の泡が残らないようにするなどの気遣いも心掛けるとよいでしょう。大人数でキャンプをしているとどうしても色眼鏡で見られがちです。楽しいキャンプを過ごすためにも、マナーを意識して譲り合いの精神でキャンプを楽しみましょう。
風の強い日は焚き火を諦める決断を!
キャンプの醍醐味といえる焚き火ですが、気象条件によっては危険をはらむ可能性もあります。とくに風が強く吹いていると、火の粉によってタープやテントに穴が空いてしまうこともあります。もちろん、焚き火台とテントの距離を3m程度保つことが必要ですが、風の強い日はそれでも不十分かもしれません。
さらに木々の少ないサイトと林間サイトといったロケーションの違いもありますが、木が生い茂る環境であれば、風が強く吹くなかでの焚き火は山火事などの心配はもちろん、キャンパー自身が火傷することもあります。そのためにも焚き火台を風から守る風防(リフレクター)や焚き火シートの使用はマストといえるでしょう。
もちろん、使用するタープやテントは難燃性の高いポリコットン製のアイテムを使用することをおすすめします。