まだまだ暑い日が続きますが、夏のうちからスキーに思いを馳せたい。そんなスキー好きの方も多いでしょう。この連載では、夏から考えるべきスキーアイテムの選び方、基礎知識を紹介していますが今回はストックがテーマです。
「ストックなんてどれも同じでしょう?」と思っていた人こそぜひ読んでもらいたいのが、今回の記事です。じつはストックも知らないうちに進化しているんです。今回も石井スポーツ神田本館、田近さんに詳しく教えていただきましょう。
身長の65%~70%程度がストック選びの基準
最近のストック事情をうかがうと、「以前よりも軽くて細いものが増えています」と田近さん。細いけどしっかり丈夫で、扱いやすいストックが増えているんだそうです。メーカーによっても特徴が異なるので、好みを選んでほしいといいます。
「通常であれば、身長の65%~70%くらいの長さのストックを選ぶのがいいでしょう。これがオールラウンドに使える長さになります。
そこからサイズをどうするかは、正直、好みになってきます。コブに挑戦したいという人は短めのものを選ぶなど、どういう滑りをするかによっても変わってくるんです」(田近さん)
ストックはスキー板やブーツと違い、なんとなく選んでしまいがちですが、できるなら自分の求める滑りやスタイルに合わせてしっかり選びたいですね。
伸縮ポールが一般的になってきた
また、田近さんは近年、話題のストックについても教えてくれました。
「最近はいろいろな用途に使える伸縮ポールも人気なんです。以前よりも手頃感が出てきて一般的になってきています」(田近さん)。
伸縮ポール? 初めて聞いた言葉ですが、どんなメリットがあるのでしょうか?
「伸縮ポールはその名の通り、伸び縮みが自由自在のストックです。長さの調整ができると、いろいろな滑りに対応できます。コブに入るときには短くして大回りするときには長く調整するとか、滑り方や滑りたい場所に合わせて長さを調節することができるんですよ。
また、バックカントリースキーをする人は登りでもストックを使い続けるので長さ調節ができるストックは便利なんです」(田近さん)