グルキャン(グループキャンプ)とは、例えば同じ趣味の友人たちや仲のいいママ友家族など、自分の家族以外の人たちと一緒に行うキャンプのこと。仲間と一緒にワイワイ楽しめるだけでなく、キャンプの知識が増えたり、自分が持っていないギアを使わせてもらえたりと、グルキャンはさまざまな情報が得られる貴重な機会でもあります。今回はそのなかでも、子ども連れでのグルキャンをピックアップ。
グルキャンのよさや楽しむコツ、さらに気をつけなければいけない点など、子どもと一緒に数々のグルキャン(約30回!)を経験してきた今井さんに、詳しく伺いました。
友人のキャンプギアが気に入ったら早速その場でポチッ!
グルキャンの楽しみのひとつが、新しいギアの見せ合いっこや、実物を見ながら情報交換できることです。
「友人に見せてもらったキャンプギアでいいなと思ったものは、その場でポチッとすることもありますよ。モーラナイフ、ベアボーンズ、ハンギングラックなど買いましたね。実際使わせてもらい、参考にさせてもらっています」(今井さん)
それに「泥だらけになった後の片付けやテントの片付けなど大変!」という気持ちから、昔はテントに泊まるということすら考えられなかった今井さんですが、キャンプ仲間からテントクリーニングがあるということを教えてもらったのだとか。
「お値段は少し張りますが、しっかり汚れを取って乾かさないとカビなどの原因にもなるので、今では数年に1回クリーニングを利用して汚れ落としだけでなく、撥水加工やカビ防止も依頼しています」と言います。
また、グルキャンは料理でも新たな出会いがあるのだとか。
「我が家では作らないようなキャンプ飯をお裾分けしてもらえるのもグルキャンならでは。ダッチオーブンで作ったローストポークや燻製たまごなど、キャンプで食べられて感動しました」
グルキャンだからって何から何までみんな同じじゃなくていい!
グルキャンのよさを知ったところで、「やってみたいけど、メンバーはどう集めればいいの?」と思っている方もいるのではないでしょうか。
メンバーを集める際は、友人や会社の同僚、趣味の仲間、子どもの習いごとで仲良くなったママ友など、身近な人たちに声をかけることが多いようです。一方で、最近はSNSでメンバーを募ってグルキャンを行う人も! とはいえ、子ども連れの場合は、知っている人と楽しむグルキャンの方が安心できるでしょう。
今井さん自身は、旦那様のお友達ファミリーがキャンプに誘ってくれたことがきっかけで、グルキャンデビューをしたそうです。
「でも当時はテントを持っていなかったので、私たちはコテージに宿泊しました」(今井さん)
これを聞いて「グループキャンプは全員がテントを持参し、隣同士のサイトを使い、行動もすべて一緒にするんじゃないの?」と思う人がいるかもしれませんが、じつは、今井さんのエピソードのように、グルキャンにそんな決まりはないのです。
例えば、食事や遊びは一緒に楽しみつつも、テントに泊まるグループがいたり、コテージに泊まるグループがいたり。それぞれの楽しみ方を尊重し合うことが、グルキャン成功への近道かもしれませんね。