「キャンプ飯」づくりに重宝する持ち運び可能なガス調理器具「ストーブ」には、用途に応じてさまざまな種類があります。今回もスウェーデンの老舗・プリムス社のストーブを展開するイワタニ・プリムス株式会社の広報担当・金牧秀明さんに、その選び方や扱い方についてお聞きしました。
少人数向けのシングルバーナー
野外で料理をつくる際に便利な調理器具のガスストーブには、主にシングルバーナーとツーバーナーの2種類があります。
「シングルバーナーは火が出る火口が1口のもので、1人とか2人とかの少人数用の調理に向いています。これに対し、2口のものがツーバーナーで、それ以上の人数分の料理や、複数メニューを同時に調理する際に適しています」(金牧さん)
イワタニ・プリムスの代表的なシングルバーナーが、堅牢設計のプリムス伝統モデル「2243バーナー」です。 日本のガスシングルバーナーの歴史ともいえるこのモデルは、3600kcal/hという高出力に加え、シンプルで安定感があります。
X字ゴトクは一見、無防備に見えますが、驚くほど風に強いのが特徴。バーナーヘッドを4つに区切り、ひとつの区画が風で消えてしまっても、他の区画は着火を保つように設計されています。コッヘルとX型グリッドで風の吹き抜けをなくすので、効率よく調理が行えます。
【データ】
■2243バーナー
参考価格:8800円(税込)
出力:4.2kW/3600kcal/h(T型ガス使用時)
ガス消費量:250g/h
燃焼時間:約55分(IP-250タイプガス使用時)
ゴトク径:120mm
収納サイズ:10.7cm×10.7cm×5.9cm
本体重量:253g
「この長く愛された伝統モデルから発展して、ユーザーのニーズに合わせてよりコンパクト化、軽量化をめざした商品開発が進み、新たなモデルが次々と誕生しています」(金牧さん)
ではここで、さまざまな特徴を備えたシングルバーナーのストーブを、ひとつずつ見ていきましょう。
持ち運びしやすくハイパワーなスタンダードモデル
【商品名】153ウルトラバーナー
3600kcal/hという圧倒的なパワーを保ちながら、2243モデルの半分以下という軽量なボディを実現し、携帯性をアップ。安定性の高い4本ゴトク、垂直に配置した点火装置により、全体的にスマートなデザインです。ハイパワー、コンパクト、軽量と三拍子揃ったウルトラバーナーは、ハイキングから高所登山まで幅広く活躍します。
【データ】
■153ウルトラバーナー
参考価格:1万1000円(税込) ※圧電点火装置付き
出力:4.2kW/3600kcal/h(T型ガス使用時)
ガス消費量:245g/h
燃焼時間:約55分(IP-250タイプガス使用時)
ゴトク径:大148mm/小90mm
収納サイズ:7.5cm×8.8cm×3.0cm
本体重量:116g
https://www.iwatani-primus.co.jp/products/primus/products/stoves/p153.html