夏から準備して最高のスキーシーズンを迎えたい。本連載ではそんな想いを持った方に素敵なスキー情報をお届けします。前回はスキーウェアについて伺いましたが、第2回はスキーアイテムの「買い方」がテーマです。スキーグッズは専門性が高いアイテムであり、ある程度の基礎知識が求められるので「買い方」こそ大事。今の時代はネット通販、リサイクル品、フリマアプリなどなど、以前よりも購入の手段や選択肢が増えたぶん、ユーザー側も「買い方」のHOW TOを知っておく必要があります。今回も石井スポーツ神田本館の田近さんにスキーアイテムの実情を教えてもらいましょう。
以前ほどなくなった「お得なタイミング」
ずばり、スキーアイテムのお得な時期はあるのでしょうか?
「それが、この時期がお得というのはないんですよ」と田近さんは話します。
「以前は6月くらいからが安くなるみたいな話はあったんですが、いまはコロナ禍や世界情勢の影響でパーツが入りにくいなど、商品数が不足気味なのが実情なんです。以前よりも、セール時期のような感覚はなく、夏は商品量がそもそも少ないという状態です」(田近さん)
なるほど、世界情勢も影響しているわけですね。
「もちろん、いま店頭に並んでいるもので自分に合うものがあればお得ということはあります。昨シーズンまでのモデルなどは夏でも購入することができます。ただ、ブーツがわかりやすいのですが、残っているサイズはピーク時に比べ本当に少ないので、サイズが合うものを見つけるのは大変かもしれません」(田近さん)
お店に行くと夏でもたくさんブーツが揃っているように見えますが、サイズが限られた状態なんですね。
ピーク前の「夏」こそアイテム選びの時期
では、逆に豊富な商品から選べるベストのタイミングはいつなのでしょう?
「たくさんの商品から自分好みのアイテムを選びたいというのであれば、10月末〜12月上旬がおすすめです。新商品が入荷するので、そこで選んでいただくと選択肢が広がると思います。ただ、新年を迎えた1月にはもう品数は減ってきてしまいます」(田近さん)
なるほどピークは秋なんですね。秋までもう少し待ちたいと思います。それでも今からできる準備はありますか?
「ピークは秋ですが、じっくりアイテムを選ぶなら夏にこそお店に来ていただきたいですね。10月以降はお店も混み合ってしまうので、事前に好みのモデルを見つけておくといいかもしれません」(田近さん)
つまりスタッフの方にゆっくり相談できる夏のうちにあらかじめスキーアイテムをチェックしておき、新商品が出揃う10月に購入するというのが賢いということですね。事前に商品の特徴や、違いを把握しておけば、失敗買いも減らせるでしょう。
ネットでもスペックなどは調べられますが、数字だけじゃわからないことも多いし、実際に触ってみるのがおすすめです。