クルマを運転される方なら共感いただけるかもしれませんが、広いショッピングセンターの駐車場で、大切な愛車をぶつけられないよう、わざわざエントランスから遠い場所に駐めたにも関わらず、クルマに戻ったらなぜか隣にクルマが並んでいるという、世にも不思議な体験をしたことはありませんか?
これは通称「トナラー」と呼ばれる行為で、クルマのプチ迷惑行為として知られています。
トナラー行為はキャンプ場でも?
キャンプ場のフリーサイトは、基本的に先着順で好きな場所にテントやタープを立てることができます。雄大な自然のなかのフィールドでゆったり寛ぐのは心のデトックスにもなり、キャンプ飯やBBQを嗜まずとも、コットやハンモックでゴロンと横になっているだけでも、キャンプする価値があるといえます。
ところが、最近とある問題が頻発していると聞きます。それがキャンプ場でのトナラー問題です。フリーサイトであっても無駄に広いスペースを確保する行為はもちろんNGですが、まだまだ空いたスペースがそこかしこに沢山ある状況で、なぜか区画サイトかのようにピタッと隣にテントを立ててくるキャンパーがいるのです。
しかも、ひと言挨拶があればまだ溜飲を下げることができるのですが、一切コミュニケーションをとってくることはなく、それがかえって不気味なのです。もし、一人でキャンプを楽しみたいのなら、もっとプライベート感のある場所を選べばいいわけですし、相手の心理が読めないから、より一層不快でなりません。
利便性と開放感どっちをとるか?
ちなみに我が家の奥さまもその傾向が少しあり、海水浴場でお隣のポップアップテントと間隔をさほど空けずに設営したり、プールや学校の運動会でも「ちょっとお隣さんと近すぎるんじゃないの?」と思って意見しても、意に介さないのです。ただ、上記のトナラーキャンパーと違うのは、単純にトイレや売店が近いという利便性を考えての行為のようで、そこに理由があるのならまだ納得はできるんですが……。
トナラーキャンパーの心理とは?
実際、トナラーキャンパーに話しを聞いたわけじゃないので意図は不明なんですが、トナラー行為で考えられることは「隣に人がいると安心」「普段からパーソナルスペースが狭い」「フリーサイトでも詰めて設営した方が沢山のキャンパーが利用できる」などの理由が挙げられますが、単純にパーソナルスペースの問題だけのような気もします。
とはいえ、隣になったキャンパーにとっては堪ったもんじゃなく、ストレスを溜めながらのキャンプになるので決して気持ちのいい行為ではありません。