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「間違いだらけのクーラーボックス選び」に終止符を打つ! ピンからキリまである「正しいクーラーボックスの選び方」

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  • 保冷力を高める保冷剤

キャンプ道具の縁の下の力持ち的な存在がクーラーボックスです。BBQやキャンプ飯の調理で使う食材の保冷や飲料の冷蔵など、夏キャンプはもちろんアウトドアの際は必要不可欠な存在でもあります。また、保冷剤も必需品で100円ショップやホームセンターでリーズナブルに手に入るほか、各アウトドアブランドからも販売されています。

ただ、このクーラーボックスはピンからキリまでラインアップされており、何を選ぶのがベストなのか? その判断は非常に困難を極めます。というのも高性能を追求すれば、ハイスペックなテントが手に入るほどの価格帯のモノもあり、結局のところキャンプのスタイルに合わせてどのような使い方をするのかをイメージすれば、おのずと理想のクーラーボックスに辿り着けるかもしれません。

ここでは「間違いだらけのクーラーボックス選び」に終止符を打つための「正しいクーラーボックス選び」をご紹介します。

【クーラーボックス選びの秘訣.01】
「保冷性能の表示に騙されてはいけない」

クーラーボックス選びを難しくしているのは、各メーカーが独自の基準で保冷時間・日数を記載していること。シュラフ(寝袋)のように適応温度帯が明確に記されているのであれば問題ないのですが、テストする使用条件が統一されておらず、とくに昨今の酷暑を想定した製品開発がなされているのかも、不確かです。同じ夏のキャンプでも避暑地の山キャンプと灼熱の海キャンプとでは使用環境が異なれば、外気温が40℃に迫る勢いの日本の酷暑では、製品のクオリティによってはほとんど役に立たないクーラーボックスもあります。

DODのクーラーボックスの仕切り

それでも明確な商品表示を確認したいのなら、日本産業規格(旧:日本工業規格)であるJISマークが付いているモノを選びましょう。JISマークは保冷力の試験をクリアした証なのでひとつの目安になります。

【クーラーボックス選びの秘訣.02】
「使用される素材によって性能を見極める」

クーラーボックスに使用されている素材によっても性能は左右されます。これは外見ではなく保冷力を発揮するために、外壁と内壁の間に充填される素材に何を使っているかという意味です。一般的にもっとも保冷力が高いといわれているのが真空断熱パネルで、釣り具メーカーの多くのクーラーボックスに採用されています。

次に発泡ウレタンと呼ばれるもので、一般的な素材であり多くのアウトドアブランドが使用しているポピュラーな素材です。比較的価格もリーズナブルで性能も高いといわれています。つまり価格と保冷性能をバランスよく両立したアイテムであるともいえます。

フィッシング用のクーラーボックス

そしてもっとも安価なのが発砲スチロールです。保冷性能は高くありませんがリーズナブルなのが魅力といえます。多くのブランドが使用する発砲ウレタンですが、保冷力を比較する場合にはその「厚さ」に注目して下さい。オーソドックスなものでは3cm程度ですが、高性能モデルでは4.5cmや5cmの厚みを持つ商品も存在しています。

クーラーボックス選びに迷ったら「厚さ」の違いを性能比較として検討しましょう。ブランドによっては充填素材や充填剤の厚みを表示していない商品もありますが、個人的には重要な性能を表示していないものは信用しないようにしています。

【クーラーボックス選びの秘訣.03】
「大は小を兼ねないのがクーラーボックスの難点」

クーラーボックスは保冷力も大切ですがキャンプスタイルに合わせたサイズ選びも大切です。例えば、ソロキャンプに50Lのクーラーボックスでは大き過ぎるし、夏のファミリーキャンプで30Lでは小さ過ぎます。滞在時間や宿泊日数によって食材や飲み物の量は変わりますので、キャンプスタイルに合わせてサイズ選びを行いましょう。また人数の多いファミリーキャンプの場合は、飲み物と食材を分けて複数個のクーラーボックスを用意するのも賢い方法です。

ハイコーキの充電式クーラーボックス

クーラーボックスは密閉(フタを閉めた状態)しておくことで保冷能力が持続できるため、つねに飲み物を取り出すために開閉回数が多くなると庫内の温度が上昇してしまい、食材の鮮度を保つことができません。これからの季節は食材が傷んでしまえば食中毒を起こす恐れがあるため、食材と飲み物を分けて保存することをおすすめします。

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