知人のキャンパーが、家族からのグサッと刺さる冷たい視線に耐えながら、キャンプ道具を購入し続けた結果、とうとう物置を導入することになりました。このキャンプ道具の収納問題は「キャンパーあるある」の一つで、同様の悩みを抱えている人は多いのではないでしょうか。そこで、自宅に収まりきらないキャンプギアの保管方法とその対策を紹介します。
ついつい衝動買いしがちなキャンプ道具
キャンプで使うために買ったキャンプ道具、気が付けばコレクターアイテムのようになってはいませんか? アウトドアショップに行く度に、最新ギアを目にした瞬間、「やべ〜、欲しい!」という衝動に駆られ、結局買ってしまうという魔のサイクルに陥ってます。そして購入した道具をキャンプで使うことで充実感を味わい、使った後は「欲しかった道具を手に入れた!」という所有欲が心を満たしてくれます。
当然、奥さんからは「同じような道具ばかり買ってどうするのよ!」と叱責されるなか、心の奥底では「おまえだって、同じようなバッグ何個も買ってるじゃん!」とリフレインしている同輩も多いことでしょう。そんな時は、奥さまの怒りを鎮めるためにキャンプ道具をコンパクトに収納することを心掛けましょう。多少は奥さんの溜飲を下げることになるかもしれません。
レンタル倉庫を借りて疎開させる
どうしても嵩張ってしまうキャンプ道具。収納して保管しておくスペースを確保するのは必然ですが、収納スペースには限りがあるので、決まったスペースに収めなければなりません。多少、お小遣いに余裕があるのなら、レンタル倉庫やレンタルストレージを利用するのも賢い方法です。
都会の中心エリアでは難しいかもしれませんが、都心から少し離れた場所であれば5000円/月ほどで2.2㎡程度のスペースを借りることができます。コンテナ型のレンタル倉庫を借りる場合は、利用しやすい1階よりも、不便な2階の方がリーズナブルなので多少不便であってもランニングコストを抑えることができます。同じような悩みを抱えているキャンプ仲間がいるようでしたら、スペースを共有してレンタル費用をシェアするものひとつの方法です。
コンテナボックスを賢く活用する
自宅でキャンプ道具を保管する場合、収納術のポイントは高さを無駄にせずキャンプ道具をテトリスにように巧みに組み合わせ、限られた空間を有効活用すること。その場合、一つひとつの道具を組み合わせるのではなく、ホームセンターなどで手に入る収納コンテナ(コンテナボックス)の活用をおすすめします。
押し入れに入れるクリアボックスと同様で、そのまま外に持ち出せる収納コンテナにはオリーブグリーンやサンドベージュ、ブラックなどのキャンプ心を刺激するアースカラーのバリエーションが用意され、そのままキャンプ場へ持ち込んでも、違和感なく使うことができます。また、スタッキングして保管できるので、整理整頓しやすいというメリットもあります。
収納のポイントは「種類別」と「目的別」に分け、種類別の場合にはバーナーや五徳、食器やカトラリー、テントやタープなどのカテゴリーごとに分類して収納すること。分散させずにまとめて置いておくことで「どこに収納したのか?」と探し回ったり、キャンプに出かけた際、忘れ物をして慌てることもなくなるはずです。
目的別の場合には、ソロキャンプ、ファミリーキャンプなどに仕分けします。この目的別に収納する場合、道具を重複して揃えてしまう可能性があり、さらにキャンプ道具が増えてしまう可能性もあるので注意が必要です。
メリットとしては収納ボックスをクルマに積み込むだけでキャンプに出かけられること。キャンプに出かける度に道具を入れ替えたり、セレクトする手間を省くことができます。また、コンテナを色分けして識別するのも賢い方法です。オリーブ色はソロキャンプ、サンドベージュはファミリーキャンプ用など、コンテナに道具の種類や内容を記しておけば、スムーズに持ち出すことができるはずです。