空前のキャンプブームのなかで、アウトドアが生活の一部に組み込まれるようになりました。自宅をグランピング施設のようなお洒落でゴージャスな雰囲気に新築や改築した「アウトドアリビング」や、「グランピング」と「ベランダ」を掛けあわせた「ベランピング」など、わざわざキャンプ場まで出かけなくても、身近なところでキャンプ気分が味わえます。
そんななか、「ベランピング」や「庭キャン」は自宅で手軽にキャンプが楽しめて、真夏でも我慢の限界を超えた瞬間、キンキンに冷房が効いた部屋に逃げ込むことができるというメリットもあります。ここでは「ベランピング」や「庭キャン」の魅力とともにその注意点もお届けします。
ベランダでのコーヒータイムからはじめてみる!
「ベランピング」はその名の通り、ベランダで楽しむキャンピングのことです。ひと口にベランダと言ってもさまざまで、驚くような広さを持つバルコニーから洗濯物を干すだけの狭小なベランダまで、住環境によってそのスタイルは異なります。
もちろん人が入れないほどのスペースで「ベランピング」することは不可能ですが、一般的な広さのベランダがあれば十分にキャンプな雰囲気が味わえるはずです。まずはコンパクトなテーブルとチェアを置いて、ノンビリと淹れ立てのコーヒーを嗜むことから始めましょう。
コーヒー豆をミルで挽き、コンパクトなバーナーでお湯を沸かせば、いつものベランダがキャンプ場に早変わりです。さらにホットサンドメーカーでパンを焼き、クーラーボックスに入れた冷えたビールを喉に流し込めば、自宅にいながらにして充実したひとときが堪能できるはずです。
ポイントとしては物干し竿にタープを掛けて日陰を作り、溜まった湿気を乾燥させながらコットにゴロリ。好きな本でも読んでお昼寝を楽しむのもおすすめです。
ソロテントを持ち出し、夜の帳を過ごしてみる
本格的な「ベランピング」を楽しむならソロテントを張って、ベランダで一夜を過ごすのも良いでしょう。普段見慣れた景色ですが、夜空を眺めながら過ごす時間は生活の拠点である見慣れた自宅とは違った雰囲気が味わえます。
汗をかいたならシャワーを浴び、さっぱりとした状態で再び参戦できるのも「ベランピング」の魅力です。子供がいれば一緒にテント泊を楽しんでみましょう。きっと秘密基地感覚で満面の笑みを浮かべながら一緒に楽しんでくれるはずです。万が一子供がテント泊を怖がってもすぐに部屋に戻れるので安心。キャンプの英才教育としてアウトドア体験を「ベランピング」から始め、次第に本格的なキャンプへと導いて行くのも賢い方法です。