キャンプの基本的な調理用具のひとつ「メスティン」。アルミ製クッカーの一種ですが、お弁当箱のような箱型が特徴で、煮る、焼く、蒸すができる万能アイテムです。今回は100均で購入できるメスティンで炊飯にチャレンジしてみました。
1~2人用の炊飯にちょうどいいサイズ
メスティンはかなり昔から知られているアウトドアグッズですが、近年は100均ショップでも売られるようになり、なんと500円(税込550円)でゲットできるようになりました。
ラージサイズもありますが、一般的なメスティンはほとんどが1.8合サイズ。今回購入したメスティンは1合用なので、それよりもちょっと小さめ。それでも1~2人用のごはんを炊くのであればこれで充分です。
使う前にシーズニングしておくのを忘れずに
メスティンは使用する前に「シーズニング」という下準備が必要です。安価で手に入れた100均ショップでもこの工程をしっかりやっておきましょう。
メスティン本体を食器用洗剤で洗い、そのまま使用しても問題ないのですが、シーズニングをしておくとアルミ臭がとれ、本体の表面に膜をまとわせることで焦げつきを防ぐことができます。また、シーズニングの前に本体やフタの縁を触って、バリがあるようなら紙やすりをかけてバリ取りをしておきましょう。
シーズニングの手順ですが、まずメスティンを食器用洗剤で洗い、本体の取っ手を外します。次に、鍋に米のとぎ汁を入れ、メスティン全体を浸けて中火で15分ほど煮ます。
火を止め、とぎ汁が冷めたらメスティンを取り出し、水洗いでぬめりをとればシーズニングは完了です。このちょっとした手間が、使用後の洗い物をラクにしてくれるのです。
キャンプ場で計量するための小ワザをご紹介
キャンプ場で米1合を軽量カップで計るのは面倒ですよね。フタを利用してお米の量を覚えておくと、現地での炊飯がラクになります。ですが、最初に米1合を炊いたところ、本体いっぱいにご飯がみっちり詰まるほどの量だったので、ここでは0.8合の炊飯で説明していきます。
写真のように、フタにお米を入れて1~2mmほど少ない量が0.8合です。1合を入れるとフタから1mmほど高く盛り上がってしまいました。ちなみに、無洗米を使用すると、キャンプ場でお米を研がずに炊飯できるので便利です。
メスティン本体にお米を入れたら、水を注いで15~30分ほど浸水させます。水の量はお米の量の1.2~1.5倍を目安に。今回は0.8合のお米に170mlの水を入れました(米1合の場合は水200mlが適量)。本体内側のリベット位置を目安に水位を覚えておくと、軽量カップがなくても目安となる水の量が分かります。
水位はメスティンのサイズで変わるので、キャンプに出かける前に自分のメスティンで水量を確認しておくことをおすすめします。