キャンプで役に立つロープの結び方(ロープワーク)を別記事(https://www.sotolover.com/2023/06/27940/)で紹介しましたが、ここでは、ロープの選び方と、実際にキャンプ場でロープを使う際の注意点について解説したいと思います。ロープワークに引き続き、キャンプのベテラン、打越俊浩さんに教えていただきました。
用途・目的に合わせてロープを選択
テントやタープなどを購入するとロープが付属してきますが、ロープは単体でも購入することができます。「キャンプ用のロープとしては、大きく分けて2つのタイプがあります」(打越さん) 。
一つが、ある程度の長さにカットされ、そこに自在金具がセットになったもの。これは、テントやタープなどの張り綱用として販売されているタイプです。使用しているロープが切れたり、紛失したりしたときに役立ちます。「予備として持っておくと安心です」(打越さん)
もう一つが、ボビンに巻かれた長巻きタイプ。30m巻きや50m巻きなど、1本の状態で売られていて、用途に合わせて自由にカットして使えます。ただし、自在金具などは付属していません。
これらは、どちらがいい、というものではありませんので、目的に合わせて選びましょう。「テントやタープ用の張り綱として簡単に使いたいなら前者。いろいろなロープワークをマスターして、キャンプライフに生かしたいなら後者がおすすめ」(打越さん)です。
なお、後者の場合、ロープをカットすると切断面がほつれやすくなるので、注意が必要です。これを防止するためには、「カットした場所のすぐ下に、幅1㎝くらいでビニールテープをきつめに巻いておくといいでしょう」(打越さん)。
張ったロープに引っかからないような対策も重要
次に、キャンプ場で実際にロープを使うときの注意点を見ていきましょう。どんなにしっかりとロープが張ってあっても、周囲の人に危険を及ぼす可能性があるからです。
テントやタープを設営したら、まず、ロープに目印を付けておくのがおすすめです。とくに、キャンプサイトの中で、人がよく通る場所にロープが張ってある場合は、「目立つ高さにバンダナなどを巻き付けておくと安心」(打越さん)です。
また、夜間に移動する場合、ロープの存在が目立たないと、足に引っ掛けたりするトラブルが起こりがちです。これを回避するには、ロープ用のライトや、蓄光式のアイテムなどを取り付けて、「暗がりでも目立つような工夫をしておくといい」(打越さん)でしょう。