キャンプでの焚き火は、いまとなってはなくてはならないイベントの一つです。炎のゆらぎを眺めているだけで癒やされるのはもちろん、同時に焼きマシュマロが楽しめるなど、ストレスの発散とともに自分を見つめ直す時間を与えてくれる優雅な「趣味」として定着。老若男女を問わず、多くのキャンパーたちを夢中にさせてくれます。
1/fゆらぎで日々のストレスを解放
いまやキャンプ=焚き火と捉えているキャンパーは多いのではないでしょうか。ゆらゆらと明滅する炎はリラックス効果やヒーリング効果をもたらします。この焚き火には「1/fゆらぎ(エフぶんのいちゆらぎ)」が存在し、人は “ゆらぎ”を感知することで自律神経が整い、精神が安定することで活力が湧いてくるといいます。
そこで「焚き火」について考えてみたいと思います。
キャンプ需要の高まりとともにさまざまなブランドから新製品がリリースされ、消費者が「どれを選んでいいのか……」と迷走している人も多いはず。なかでも人気が高まっているのが『焚き火台』で、その名の通り“焚き火”をするための道具です。
基本的に直火は御法度! 焚き火台&シート使用は必須
では、なぜキャンプに焚き火台が必要なのかといえば、キャンプ場では自然環境への影響と安全性を考慮し、直火と呼ばれる地面で焚き火することを禁じているからです(※施設により直火OKのキャンプ場もあり)。焚き火は金属製の受け皿や器具の上に薪や木炭を置いて使うコンロであり、BBQやダッジオーブンなどの調理器具としても使用することができます。しかし、焚き火台はピンからキリまでが存在しており、高価なものでは数万円、安価なものなら100円ショップなどで1000円程度で購入することもできます。
そうなると、経験の浅いキャンパーは何を基準に選ぶべきかと悩むことになりますが、先にも述べたように焚き火台は焚き火の受け皿であり、地面に燃え尽きた薪や木炭が触れなければ、何を使っても問題はないといえます。ブランドや材質にこだわらなければ、安価なものでも十分です。
当然、耐久性などを考慮すれば高価なアイテムに軍配が挙がりますが、年に数回しか使用しないのであれば安価なモノでも事足りるはずです。
個人的な話になりますが、友人に「中華鍋」を耐火レンガの上に乗せて使っているベテランキャンパーがおり、彼いわく「中華鍋は最強」とのたまいます。筆者が使用している焚き火台は2000円台の代物で、薄い金属性のアタッシェケース状をしており、支える脚やBBQの網がそのなかに収納できるというもので、利便性の高さが気に入っており買い替えることなく20年以上使い続けています。