チェア選びの基本は「自分がどんなアウトドアスタイルで過ごすか」です。快適な座り心地は大切にしたいところですが、収納時の大きさや重さも重要ですよね。自宅での収納容量や、どんな交通手段で現地に行くかによって、チェア選びの基準が変わってきます。
2008年に登場したアウトドアブランド「エーライト」から登場したコンパクトチェアシリーズは、アウトドア用の折りたたみチェアの先駆けとして人気を博していました。ところが、エーライトが2018年に事業を終了し、そのチェアは高値で売買されるなど入手困難な状況になってしまいます。ファンからは悲しみの声が挙がっていました。
そんななか、エーライトの創業者を迎え入れた「エーライト by グランドトランク」が登場します。2022年7月にUPIを正規代理店としてコンパクトチェアの再販が決まったのです。今回はそんな伝説のチェア、3タイプをご紹介していきます。
機能性抜群! 収納時のコンパクトさと軽量はピカイチ
まずは3タイプに共通の情報として外せないのは、ケースへ収納すると圧倒的に小さくなることのほか、670g~870gと超軽量なことです。フレームのポールは、テントポールのようになかにゴムが入っていて、折りたたむときも組み立てるときも、とても簡単。デザインが秀逸なため、スッキリとケースに収まります。
携帯性のよさもありながら、座面は広く、全身を包み込むような座り心地でハンモックのような快適性もあります。そんなバランスのよさが人気の理由です。ロースタイルの軽量チェアは、様々なブランドから発売されていますが、エーライト独特のデザインは国内で知名度が高く人気です。
フレームは7000系アルミニウムで、丈夫でありながら柔軟性もあります。対荷重は110kg。シートデザインは、カラフルな「ホライズン」アーミーな「アーバンカモ」をはじめ、シンプルなタイプもスタイリッシュです。
使うシーンによって使い分けたい3タイプ展開
エーライトが一番最初に発売し、ブランドの名声を高めた元祖テントポールチェアは「モナークチェア」です。ユニークな2脚式のロッキングチェアで、前の足でバランスをとりながら使用します。前後にスイングできるので、ハンモックのようにリラックスした座り心地が魅力。足を伸ばして、空を眺めたりするのもいいですね。
地面と接する2点は、不安定な地面でもフィットして快適に座ることができます。地面から座面の高さは20cm。座っても地面に接地することがない高さです。
他ブランドのチェアにも多い、4脚タイプの「マンティスチェア」は、安定感があり、モナークより座面も少し大きいので大柄な方にもおすすめです。
柔らかい地面では、脚が食い込む可能性があるので、使用時は平らでしっかりした土地を選びます。座面高さはモナークと同じ20cmです。
モナークとマンティスのいいとこ取りをしたモデルが「メイフライチェア」。有名なキャンプアニメにも登場したことから、日本でとても人気のモデルです。
モナークのように2脚式でロッキングチェアのように使用したり、前側にある取り外し可能な脚をプラスして安定させて使うこともできます。座面の高さは地面から5cmとかなり低め。椅子の上であぐらをかいてリラックスできたりもします。