空を見上げると、いろんな形をした雲が浮かんでいます。形もさることながら、質感や色もさまざまです。ふわっと柔らかそうな雲もあれば、濃密で乗れそうなものもあります。形があるわけではなく、層になって漂っていることもあります。
見るたびに姿形を変える雲。いったい何種類くらいあるのでしょうか。
いろいろな雲について紹介していく『雲の図鑑』シリーズ。まず手はじめに、雲の正体について探っていきましょう。
日本における雲の名前あれこれ
日本では、古来雲にいろんな名前が付けられていました。生き物と関連する名称では「うろこ雲」「いわし雲」「ひつじ雲」など。
形や質感からつけられたものでは「すじ雲」「うね雲」。写真は「わた雲」です。
「おぼろ雲」「かすみ雲」「むら雲」といった雅な名前のものもあります。
お天気と関連する名前では「雨雲」「雪雲」「雷雲」など。冬には「時雨(しぐれ)雲」、夏には「入道雲」といった、季節と関連するものもあります。