キャンプの楽しみといえば食事はもちろんですが、夕食後の「焚き火」は絶対に外せませんね。焚き火の炎を見ていると、日常から完全に解放されて気持ちがとても癒されます。この焚き火に欠かせないのが「薪」です。この記事では、薪の入手方法や薪の扱い方などの基本をご紹介したいと思います。
焚き火の魅力と注意点は?
まず、キャンプの醍醐味である“焚き火の魅力”を、アウトドアに詳しいフリーライターの打越俊浩さんに聞いてみました。「何と言っても、焚き火の魅力は、夜のテントサイトの雰囲気をぐんと盛り上げてくれるところです。焚き火の炎をボーッと眺めているだけで時間を忘れさせてくれる、不思議な力が焚き火にはあるのです」
確かにその光景をイメージしただけでもワクワクしてきますね。さらに打越さんは、「調理ができることも焚き火のメリットです」と言います。“焚き火調理”はダイナミックなイメージがあって、さらにテンションが高まりそうです。
その一方で、「自然を守るという観点から、直火はやめましょう」と打越さんは注意を促します。実際、直火を禁止しているキャンプ場は増えていて、もし直火OKというキャンプ場だったとしても、焚き火台を使うようにしたいものです(焚き火台は、さまざまなタイプが発売されています)。
薪を手に入れるには? 薪用の木の選び方は?
薪は、基本的にアウトドアショップやキャンプ場などで購入することができます。また、キャンプシーズン中ならホームセンターなどでも入手可能です。
キャンプ場(フィールド)には、枝がたくさん落ちているケースもありますが、打越さんは「キャンプ場で木を拾って焚き火に使うのは、あまりおすすめできません」と言います。その理由は、「落ちている枝は湿気っていることが多く、それに着火するのは困難だからです」と打越さん。また、「自生している木の枝などを切って使うのは、自然環境保護の面からも絶対にNGですし、そもそも生木は水分をたっぷりと含んでいるので、薪には向きません」(打越さん)。湿気った木を焚き火に入れると炎が弱まってしまい、ムードも一気にダウンしてしまいますから注意したいですね。