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まるでジブリの世界観が広がる! 三浦アルプス麓の伏見稲荷と千本鳥居さながらのラビリンスを歩く

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京都観光で人気の映えスポットでもある伏見稲荷大社は、全国で約3万社ある稲荷神社の総本宮です。とりわけ鮮やかな朱塗りの鳥居がずらりと並ぶ千本鳥居は圧巻の光景で、魅力的な画像や映像を切り取ることができることもあり、多くの人が訪れる名勝です。その京都伏見稲荷を彷彿とさせる神社が三浦アルプスの麓に建っています。

三浦アルプス登山の裏ルート? 田浦駅が最寄りの神社

三浦アルプスといえば逗子、葉山が定番かと思います。逗葉新道側の南郷公園から二子山を目指すルートや、長柄から森戸川沿いに迷宮のような中沢ルートに踏み入るコース。そして葉山教会から仙元山から乳頭山(矢落山)を回廊する南尾根ルートなどが有名です。いずれも国道134号の葉山の海岸ルートからのアプローチで、海街登山な三浦アルプスの魅力をいかんなく発揮しています。

一方で、反対側の横須賀側からのアプローチもいくつかあるのですが、イマイチ地味な裏ルート扱い感が拭えません。JR横須賀線田浦駅か京急線安針塚駅が主要駅でしょうか。それでも初春の2月下旬から3月の梅の季節であれば、この横須賀側ルートも活況を呈します。田浦梅林で観梅も楽しめるお得感が加わるからでしょうね。

その田浦梅林を訪れる住宅街ルートを一筋離れた先に、これまた驚きの光景が待っていました。京都観光の人気メニューでもある伏見稲荷大社の千本鳥居さながらの、朱塗りの鳥居が居並ぶミニ稲荷があります。白赤稲荷です。

登山道を思わせる急登の参道先にプチ横須賀の千本鳥居

白赤稲荷の白赤は「はくせき」と読みます。聞くところによると京都の伏見稲荷大社から1966年に分祀した社だそうです。地元はもちろん、横浜をはじめ関東遠方の人にまで信仰されています。

最寄駅はJR横須賀線田浦駅になります。ちなみに公式HPでは京急線県立大学駅となっています。田浦梅林を目標に国道16号を進み、田浦トンネルを抜け最初の横断歩道を渡り閑静な住宅街を抜けます。

田浦のホタルの里を目指した先の民家脇に、1本の鳥居が立っています。この鳥居は白赤稲荷の一の鳥居です。民家前を流れる小川に架かる橋手前には幟が立っているので、見落とすことはないと思います。

この鳥居の先に続く参道を登りますが、かなりの急登です。低山アルプス定番の登山口からいきなり急登の典型です。九十九折りの参道は、参道というより山道といった方が適切に感じます。

分岐ポイントが現れたら左手に進みます。不明瞭な直進ルートは三浦アルプス北尾根ルートに合流しますが、途中まで正しいルートか心細くなるようなほどに踏み跡が薄くなっています。左手の畑脇の先に赤い鳥居が見えます。ここが横須賀の千本鳥居、とは大げさですが京都伏見稲荷を思わせる世界観が広がっています。