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古民家ファンなら一度は行っとけ! 銀河鉄道999ごっこができる鉄オタ垂涎の「生田緑地」を歩く

楽しい外遊びはソトラバで。アウトドアWEBメディア Soto Lover


神奈川県川崎市の丘陵公園の生田緑地には、枡形山という標高84mの山があります。山頂には360度大パノラマの展望台があり、北東方面にはスカイツリー。西には富士山を眺望できるビュースポットが有名ですが、まだまだ他にも見所にあふれていました。

東口門から直行できる日本民家園は古民家パラダイス

生田緑地の人気ゾーン「川崎市立日本民家園」は、急速に消滅しつつある古民家を長く将来に残すことを目的に、昭和42年に開園した古民家の野外博物館です。最近でこそ、古民家カフェなど飲食関係で古民家の魅力が改めてクローズアップされていますが、ここ生田緑地内の古民家園では東日本の代表的な民家をはじめ、水車小屋、船頭小屋など25軒の古民家を見ることができます。

いずれも国や県・市の文化財指定を受けた貴重な建造物です。緑地公園の入園は無料ですが、古民家園には入館料(一般550円 / 高校生・大学生 330円 / 65歳以上330円(要証明書)、中学生以下は無料)が別途必要になりますので、ご注意ください。

キッズが楽しめるブルトレ客車で銀河を旅する

古民家見学ではグズつくキッズ達も大喜びするのがブルートレインではないでしょうか。枡形山と日本民家園を結ぶ園路中央広場には、D51とブルートレインの客車が展示され、ブルートレインに至っては客車内に入場が可能。シートに座ってくつろぐこともできます。

昭和23年製の客車は鉄オタの方々には解説不要かもしれませんが、日本車輌製造株式会社が製造した車両で、国鉄常磐線経由東北線・上野〜青森間で利用されていた客車とのことです。約37年間で555万キロを走り続けたそうで、これは地球を約40周走ったことになるそうです。

東北から上京された多くの若者達の夢や希望を乗せたでしょう。また東北への帰省や旅にさまざまな土産話を持ち帰ったことでしょう。この客車・スハ42-2047一般座席客車は昭和60年3月に水戸機関区で廃車となり、その後国鉄大宮工場で改装し、川崎市宮前区の梶ヶ谷貨物ターミナル駅まで回送され、同年10月に40tトレーラーでこの園地に運搬されたそうです。

客車入場は自由で、扇風機は故障しているそうですがシートはしっかりしており、多くの親子連れがシートに腰を下ろしくつろぎの時間を過ごしていました。また鉄道ファンのお父さんらしき方は写真を熱心に撮りまくっておりました。特段飲食は禁止されていないようですが、零したりでシミを作らないようにしたいですね。