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最短合焦距離が約10センチのアイテムも! 自然観察や天体観測にも使える大人のアウトドアギア「単眼鏡」の魅力とは

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空気が澄み、夜空の星や遠くの景色がきれいに見える季節になりました。自然を観察したり遠くを眺めたりするのに双眼鏡を使う人が多いかと思いますが、「単眼鏡の方が使いやすい」と感じる人もいるのではないでしょうか。今回は双眼鏡と使い勝手が異なる「単眼鏡」について、それぞれの違いやメリット・デメリットをご紹介します。

「最短合焦距離」が約10センチの単眼鏡も!

単眼鏡はその名の通り、片目で対象物を見るための望遠鏡のこと。レンズが1つしかなく、片目で対象物を捉えます。レンズが2つ付いている双眼鏡と比べてコンパクトかつ軽量なので、携帯するのに大変便利。山歩きの最中、ポケットからサッと取り出せてサッとしまえる“手軽さ”が最大の魅力です。

ピントが合う「最短合焦距離」の短さも、単眼鏡の特徴の1つ。なかには最短合焦距離が約10センチの単眼鏡もあり、頭上の木々や足元の草花など、近くの対象物を観察するのに適しています。加えて、拡大倍率の高さも単眼鏡の利点。天体観測のように遠くを眺めたり、細かい対象物を観察するのにぴったりです。逆に双眼鏡の最短合焦距離は、一般的に50センチほど。近距離だとピントが合いにくいため、近くの対象物をクリアに見ることができません。

単眼鏡は慣れが必要?

双眼鏡に比べて安価な面も魅力の単眼鏡ですが、対象物を片目で見るため、視野が狭く距離感や立体感が分かりづらいといったデメリットも。暗い場所での観察にはあまり向いていないため、暗所で使用したい時はレンズの口径が大きめで、なるべく光明度(明るさ)が高いモデルを選びましょう。

また、両目で覗く双眼鏡に比べ、単眼鏡は疲れやすく長時間の使用に適していません。使い慣れるまでに時間がかかることもあります。