2025年1月下旬、数年ぶりに九州に行きました。もちろん目的は登山(と、温泉)。関西と九州は、けっこう船便が充実していて、大阪-別府、大阪-志布志、神戸-大分、神戸-新門司港など、複数の航路があります。
さんふらわあで神戸から大分まで快適フェリー旅
神戸と大分を結ぶフェリー「さんふらわあ」は、夜に神戸港を出港し、朝に現地へ着くので非常に便利。早朝から動けるし、夜行バスと違ってしっかり眠れるので、山旅で九州へ行くときはちょくちょく利用します。
海からの夜景を眺めながら瀬戸内の航海を楽しむことができるのも魅力。瀬戸内海航路は波が穏やかで、この日も揺れることなく爆睡できました。目が覚めたら大分港に接岸する直前。夜明け前に入港し、まだ暗いうちに九州上陸です。

港からは徒歩15分くらいでJR線の駅があり、別府まではすぐ。別府駅では、「別府観光の生みの親」と言われている油屋熊八さんがおちゃめな姿でお出迎えしてくれました。コートの裾に、小鬼ちゃんがくっついてるのがキュート!

別府駅からは、油屋熊八さんが創業した「亀の井バス」に乗車。由布院行きの路線バスは冬場の平日だったにも関わらず外国人観光客でけっこう混雑していました。けれど、湯布院の手前にある「由布岳登山口」で下車したら、誰もいなくて、めっちゃ寒い!

登山者用の駐車場もあるのですが、誰一人いない。天気はいいけど、草に霜が下りてて、寒々しい。登山口とはいえ標高800mなので、すでに下界とは違う世界です。
初めての山なのですが、ルートはわかりやすそう。登山口からどーんと正面に目指す由布岳の雄姿が見えています。

登山道はよく整備されていて、とても歩きやすかったです。登るにつれ、草原から樹林帯へと植生が変わっていくのですが、冬の落葉樹林はさんさんと日が差し込んで、とてものどかで美しい。随所に道標も設置されていて、まったく初めてでも安心感のある登山路でした。

登っていくと、次第に視界が開けます。樹林が低くなってくる頃には、かなり遠くまで見渡せるように。九州の大地ってホントに雄大で、関西とはまったく違う風景が広がっています。ずっと遠くに見えているのはくじゅう連山でしょうか。
