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初春の三浦アルプスで梅の花鑑賞! 山行と観梅のダブルを満喫する“ゆるり”ハイクを堪能

楽しい外遊びはソトラバで。アウトドアWEBメディア Soto Lover


首都圏から電車でサクッと山歩きができて、絶景も味わえることで人気の三浦アルプス。逗子・葉山側の仙元山(せんげんやま)から縦走でさまざまにコース選びができる奥深さも魅力です。その一つに三浦半島横断ができる田浦駅側へのルートも見逃せません。この時期、梅が山行に彩りを加えてくれます。

低山でも侮れない地図必携の三浦アルプス

三浦アルプスは標高118mの仙元山をはじめ、標高200mをわずかに超える二子山(ふたごやま)などの低山が並ぶ山域で、三浦半島を東西に横切るように集まっています。首都圏からはJR横須賀線・逗子駅や田浦駅、横須賀駅などから。または京急線で逗子・葉山駅や、京急田浦駅、安針塚駅など利便性の高さで、1年を通じて軽ハイクを楽しむことができ、ビギナーからベテランまで幅広い山ファンに愛されている山域でもあります。

三浦半島といえば逗子や葉山などの美しい海岸と高級リゾートをイメージするかと思いますが、一方でこの三浦アルプスは豊かな森が広がり、森林浴ハイクの山域でもあります。さらには逗子側に流れ出る森戸川の源流域の複雑な地形で、秘境感溢れる難コースでもあります。地図の手放せない山域です。

初春オススメの田浦梅林へはユニークな田浦駅体験を

初春はまさに三浦アルプスのベストシーズンといえます。この時期は横須賀側にある田浦梅の里の梅林が色を添えてくれます。コースとしては俗に南尾根ルートにあたる逗子・葉山側の仙元山と横須賀側の乳頭山(にゅうとうざん)を結ぶルートがオススメです。仙元山から歩き出せば乳頭山の先に田浦梅林で下山となり、横須賀側から進めば田浦梅林で梅を観賞し、乳頭山から三浦アルプスに踏み入ることになります。

ちなみにJR横須賀線・田浦駅はユニークな駅で鉄道ファンにはお馴染みなネタですが、ホーム両端にトンネルがあるのですが、11両編成の車両が収まりきらずトンネル内に1車両分突入状態で停車します。それぞれ登り、下りで先頭車両がトンネル内で停車します。先頭車両のホーム側ドアは開かず、2両目からの乗り降り、というユニークな体験ができます。

田浦梅の里は「かながわ花の名所100選」に選ばれており、2月中旬〜3月中旬にかけて紅梅・白梅が見頃を迎えます。この時期は田浦梅林まつりが行われ、老若男女が数多く訪れる人気スポットです。残念ながら梅林まつりは3月2日をもって終了ですが、2月末で7分〜8分咲きで、遅いところはまだ5分咲きのゾーンもあるとのことです。

展望台からの眺めは横須賀湾を一望でき、三崎方面に目をやれば横浜横須賀道路が三浦半島の山並みを縫って走るダイナミックな景観も楽しめます。園内は広い芝生広場で日がなのんびりすることもできますし、アスレチック遊具などもあります。