夏は熱中症を防ぐために水分補給が欠かせませんが、それは冬も同様です。寒さの中、温かい飲み物を飲んで、身体の中から体温を上げるというのはとても大切なことです。
アウトドアでお湯を沸かしたり、温かい飲み物を作ったりするにはバーナーが必須ですが、寒さの影響もあって、火力が安定しなくなるのが心配という人もいると思います。また、せっかくホットな飲み物を作ったのに、すぐに冷めてしまって困るという人も多いでしょう。
こういった問題を解消するためのアイデアを、石井スポーツ ヨドバシ新宿西口店の栗山大輔さんに聞いてみました。
氷点下でも安定して使えるガスカートリッジを用意
寒い時期に屋外でバーナーを使うと、火力が弱いせいなのか、お湯を沸かすのに時間がかかっているように感じます。実はこれは、気温が低いためにガスカートリッジが冷えてしまい、本来の能力を発揮できていないためです。

でも、そんな場面でも大丈夫。栗山さんによれば、「現在は、バーナーもガスカートリッジも、マイナス気温下でも安定的に使えるように工夫された製品が登場していますので、それらを使うのがおすすめです」ということです。
まず、ガスカートリッジの場合は、氷点下でも使えることをうたう製品を選びましょう。例えば、プリムスの場合、「ノーマル」「ハイパワー」「ウルトラ」といったラインアップがあって、「なかでも『ウルトラ』は20℃以下の気温で使うことを想定して作られているため、氷点下の環境で使うのに最適です」(栗山さん)

火力を安定させる機構が付いたバーナーに注目
また、バーナーについては、寒い中でも火力を安定させる機構の有無がポイントになります。そのキーワードは、「レギュレーター」です。
「レギュレーターというのは、簡単に言うとガスの出力低下を抑えてくれる機構です。寒い時期でも十分なガス流路を確保して、出力の低下を防いでくれます」(栗山さん)
栗山さんが愛用しているバーナーはプリムスの「P-157 インテグストーブ」だそうで、「最近行った八ヶ岳では山小屋でマイナス15℃だったのですが、そんな場面でも安定供給してくれました」(栗山さん)と絶賛です。こういった寒さに強いバーナーとガスカートリッジを組み合わせれば、マイナス気温下でもしっかりお湯が沸かせますね。
